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広島・長野にレギュラー落ちの危機? 未来の正捕手争いが波及、他のポジションも巻き込み競争は激化か

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長野久義(写真は巨人時代)

 短時間の練習ではあったが、「広島らしさ」が伝わってきた(4月15日)。

 広島は、チームを午前と午後に分けている。これはどのチームでも新型コロナウイルスの感染防止のために行われているが、興味深かったのは、若手捕手の坂倉将吾の盗塁阻止の二塁送球練習だった。練習後、昨季のセ・リーグ盗塁王の阪神・近本、東京ヤクルトの山田らをイメージして投球したことを明かしていた。

 この練習を見て、ハッキリしたことが一つ。坂倉は捕手に専念するようだ。これに、新人の宇草孔基外野手(ドラフト2位、法政大学)の猛アピールが重なってくる。宇草はキャンプこそ一軍帯同だったが、オープン戦途中からは二軍で調整を続けていた。ここ数日は、打撃練習で快音を響かせ、首脳陣の目を惹き付けているという。

 「宇草は東京六大学リーグでは強打の外野手として知られていました。4年春のリーグでは打率3割強、4本塁打をマークしてベストナインにも選ばれています」(アマチュア野球担当記者)

 坂倉は好打の強肩捕手として日大三高からドラフト4位指名された(16年)。「将来の正捕手候補」と目されていたが、翌17年のドラフトで、広島は地元出身の中村奨成を1位指名した。同年夏の甲子園大会で“全国ネーム”となっていたため、未来の正捕手争いは中村有利とされているが、前任の緒方孝市監督も坂倉の才能を惜しんだのだろう。FAで抜けた丸佳浩の穴を埋める外野手候補の中に、坂倉も加えた。打撃優先の起用だったが、代打中心に51試合出場、不慣れのレフトの守備にも12試合も就いている。

 「15日の二塁送球練習もそうだが、今春キャンプでは捕手一本でした」(スポーツ紙記者)

 正捕手の會澤が元気なうちに、坂倉と中村を競わせていく本来のスタイルに戻したわけだ。

 坂倉が捕手の練習に再び専念できるようになったのは、同じ左打ちのスラッガー候補である宇草が入ったからだろう。しかし、こうも考えられる。その宇草が“一軍再昇格のカウントダウン”に入ったとなれば、「左の代打」としての坂倉の一軍出場機会は減るかもしれない。また、一学年下の中村は右バッターだが、こちらも強肩堅守の守備力を誇る。2人の正捕手争いも長く続くだろう。

 広島は「育てて、使う」を大前提に選手を指名しているが、レギュラーを保証しない。「左バッター」では宇草と、正捕手争いでは中村と…。同じタイプの選手をぶつけ、ハイレベルなレギュラー争いを繰り広げ、チーム全体を底上げしていく。他のポジションでもこんな情報が聞かれた。

 「復活を目指す田中広輔と、2年目の小園海斗のショートの定位置争いに決着がつきません。田中がサードに回る話が出て、外野の一角を掴みかけていた西川龍馬も外国人選手のポジション次第で、一塁と三塁の両方を準備しています。支配下を勝ち取って4年目のメヒアも使いたいはず。宇草が頭角を表せば、長野はどうなるのか?」(前出・同)

 他のポジションにも波及していくのが、広島流と言えそうだ。長野もこのままで終わる選手ではない。15日の二塁投球練習では、2人のコーチが付き添っていた。この光景に火の付いた選手も少なくなかった。(スポーツライター・飯山満)

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