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南海トラフ地震発生“Xデー”秒読み! 前触れとされる異常現象が多発中

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提供:週刊実話

「西日本では南海トラフ地震の前に直下型地震が起きることが知られている。昭和南海トラフ地震(1946年)の前には、鳥取地震、北丹後地震、北但馬地震が発生していた。次の南海トラフ地震が起きるとすれば、多数の犠牲者を出したあの阪神淡路大震災も前兆地震の1つに数えられる。3月13日に発生した能登半島(石川県)の震度5強は揺れはやや小ぶりだが、同じことが言えるでしょう」

 こう指摘するのは武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏である。

 南海トラフ地震を引き起こすフィリピン海プレートは、年間4.5センチのスピードで確実に動いているため、Xデーは秒読み段階。驚くべきは、海底に巨大地震の爪痕を残していることだ。

「海洋研究開発機構などの研究者は、静岡県の遠州灘の海底掘削調査で過去4万〜5万年の間に平均200年おきに地震が起きていた可能性を示す地層を採取したそうです。M(マグニチュード)8級の巨大地震が繰り返し発生していたんですね」(島村氏)

 大地震の前触れとされる宏観異常現象もある。駿河湾は桜えびが獲れる海域だが、今年は漁が始まって以来の不漁。その原因は南海トラフ地震に関連して海底で何らかの異変が起きたのではないかと囁かれている。加えて、想定海域ではスロースリップ現象も観測されている。

「スロースリップは、プレート境界にある断層が数日から数年かけてゆっくりとすべる現象で、体に感じるような大きな揺れはない。しかし、南海トラフ地震の海域でスロースリップによる海底の変化があった。東南東から南西方向に5〜8センチ動いていたんです。その地点はいずれも、陸地の下に沈み込む海洋プレートが強く密着している『固着域』の外側で、超低周波地震が活発化しているところでした」(全国紙社会部記者)

 島村氏が続ける。

「海側のプレートが沈み込むと、それとくっつき合った陸側のプレートも引きずられて変形する。すると、固着域の部分には、地震の原動力となる“ひずみ”が溜まっていくわけです。この“ひずみ”が限界に達すると、固着域がはがれて陸側のプレートが跳ね上がり、大規模な地震を引き起こすのです。こう考えると、いつ起きても不思議ではありませんね」

 アメリカ風邪など疫病が蔓延した数年以内に大地震が襲っているだけに、新型コロナのパンデミックは気掛かりだ。

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