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阪神・藤浪、3月がラストチャンス? 史上最悪クラスの守備難が影響、先発ローテに発生した異変とは

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藤浪晋太郎

 阪神がキャンプを打ち上げた(2月26日)。矢野燿大監督は「100%に近いところでやれた」「すごく手応えを感じている」と前向きなコメントを出していたが、アクシデントはすでに起きていた。ガルシアは開幕絶望、36歳の岩田稔が代わって一軍昇格――。トラの先発スタッフがパワーダウンしてしまった。

 「左腕・ガルシアは計算に入っていたはず。左肩に痛みを抱えたままのキャンプインでしたが、首脳陣が想像していた以上に回復が遅れています」(取材記者)

 西、青柳、高橋、そして、オープン戦で好投したガンケル。この4人の先発ローテーション入りは確定だろう。阪神の19年チーム防御率は12球団トップ、先発投手が4人まで確定し、その4人に計算が立つのなら、ガルシアの戦線離脱は大きな痛手にはならないはず。しかし、こんな指摘もチーム内外で囁かれていた。

 「大山とマルテがレギュラー争いをしています。大山は今のところ、打撃不振。マルテは来日2年目で日本の野球にも慣れたからか、打撃は絶好調ですが、このまま2人がサードの定位置争いを続けていくのなら、守備の巧い方がレギュラーに決まります」(関係者)

 三塁のレギュラー争いが投手陣に影響する理由は、失策の多さにある。エラーの数は2年連続で12球団ワースト。しかも、昨季は3ケタの102個。これは、今年球団創設85年目を迎える阪神の歴史において、1979年の103個に迫るものだ。

 「西、青柳、好調のガンケルは相手バッターを力でねじ伏せるのではなく、打ち損じを誘う技巧派です。味方がエラーしていたら、勝てるピッチャーも勝てなくなってしまいます」(前出・同)

 2月24日のヤクルト戦では、内野陣が7回までに3失策を犯し、投手のリズムを狂わせた。守備難は今年も続きそうだ。

 「ガルシアは力でねじ伏せにタイプ。こういうピッチャーが先発にいると、力のない打球が飛んでくるので守っている方はラクなんです。一般的に、技巧派投手による打ち損じの打球というのは、ちょっとヘンな回転が掛かっていくことが多く、捕球しにくいんです」

 内野手出身のプロ野球解説者がそう言う。

 ガルシアに代わって昇格してきた岩田は、技巧派だ。技巧派投手が守備難のチームで勝ち星を積み上げていくのは大変なようだ。ガルシアの戦線離脱は、やはりダメージが大きい…。

 「藤浪にはもう一度チャンスを与えるようです。3月4日の広島戦か、同6、7日の日本ハム戦が有力視されています」(前出・取材記者)

 藤浪は三振を奪いに行く豪腕投手だ。何度も期待を裏切ってもチャンスがもらえるのは、守備難のチーム事情にも理由がありそうだ。(スポーツライター・飯山満)

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