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稲川会 大草一家「盃直し」ヒットマンを出した武闘派組織に密着

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提供:週刊実話

 2月16日、千葉県内で稲川会(内堀和也会長=東京)・十五代目大草一家(藤田幸男総長)の盃直しが執り行われ、会場には早朝から組員らが集まっていた。藤田総長が出迎える中、見届人である稲川会最高顧問の吉原勝彦・六代目七熊一家総長と、執行部で南関東ブロック統括長の近藤新一・七熊一家総長代行が到着。大草一家・井ノ口輝二相談役が媒酌人を務め、新たな船出を迎えたのだ。

 大草一家といえば、平成29年5月に起きた千葉・松戸銃撃事件で、ヒットマンを出したことで知られる武闘派組織だ。縄張りを巡る問題から、稲川会元直参の中村豪・六代目箱屋一家総長を狙って銃弾を浴びせ、車両に同乗していた組員に重傷を負わせた。殺人未遂などの容疑で大草一家の伊澤隆志若頭が逮捕され、懲役20年の実刑判決を受けて下獄したのである。

 二次団体のナンバー2が実行犯となり、驚きをもって伝えられたが、裁判では伊澤若頭の並々ならぬ思いが明らかとなった。銃撃事件の共犯に問われた元幹部に対し、伊澤若頭は計画段階から極力関わらせないようにしており、元幹部の判決は幇助に切り替わった。懲役も求刑8年から4年と大幅に減刑されたのだ。

 初公判には入院中だった秋田昇・十四代目総長も駆け付け、判決を見届けるかのように数週間後に死去。跡目を藤田総長が継ぎ、満を持して一家の盃直しに至った。会場に先代である秋田十四代目の遺影が置かれ、儀式を見守っていたという。

 名実共に大草一家のトップに立った藤田総長は、「自分の代で、より一家を強固なものとし、次世代に譲り渡すことが使命」と明かしており、秋田十四代目から受け継いだ任俠精神をうかがわせた。

 また、大草一家本部は千葉市にあるが、儀式が執り行われたのはヒットマンとなった伊澤若頭が本拠を置く市原市の関係先だった。その場所で大草一家が新たに結束を固めたことにも、深い意味が感じられた。実際、当日はあいにくの天候だったが、雨音が万雷の拍手に聞こえるほど、出席者には笑顔が絶えず、お祝いムードに包まれていたのだ。

 稲川会は間もなく、内堀六代目体制になって丸1年を迎える。その団結に揺るぎはないといえ、今後の動向が注目されている。

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