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特選映画情報『私の知らないわたしの素顔』〜“窓際で立ちバック”フレンチ美熟女に刮目!

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提供:週刊実話

配給/クレストインターナショナル 渋谷Bunkamuraル・シネマほかにて公開
監督/サフィ・ネブー
出演/ジュリエット・ビノシュ、フランソワ・シビルほか

 ジュリエット・ビノシュといえば、オスカーに輝いた『イングリッシュ・ペイシェント』(96年)などで知られるフランスの著名女優で、昨年秋には、日本の是枝裕和監督が撮った『真実』(19年)も公開されている。「常に新しいこと、前に進むことが好き」と言うだけあって、五十路半ばを迎えても攻めの姿勢は変えない。今回だって、才色兼備な大学教授が、つい“バーチャル恋愛”にのめり込むアブナイい話だもの。もちろん、ハダカもいとわない!

 パリ在住の才色兼備な熟女大学教授クレール(ジュリエット・ビノシュ)は、年下の建築家リュド(ギヨーム・グイ)にひどい形でフラれてしまう。諦め切れない彼女はフェイスブックで「24歳のクララ」に成り済まし、リュドとつながろうとする。だが、結果的に知り合ったのはリュドの友人アレックス(フランソワ・シビル)で、彼は“クララ”に夢中になる。彼女は自分と“クララ”を使い分けたつもりだったが…。

 フレンチ女優は、ブリジット・バルドーの昔から脱いでアタリマエ。ビノシュ姐御も、その良き伝統を受け継いでいるね。92年のルイ・マル監督作『ダメージ』などでも大胆な濡れ場を全開させてくれたものだが、今回も相当ヤバいヒロインを演じながらも、ヌードはしっかりワンセット。五十路になってもビノシュ姐はビノシュ姐。あっぱれ。冒頭間もなく、窓辺での“立ちバック”を披露し、背中越しに熟したおっぱいがユラリ、チラリ。他では正常位でもガツンガツンいってくれる。堂々「R-15指定」はダテじゃない。

 それにしても、失恋の腹いせに「24歳」にフェイスブックで成り済ますあたり、なまじインテリ女だけに“痛い女”になっちゃっているのが分からないのかね。この血迷いっぷりは尋常じゃない。年齢が息子ほど離れた相手だからか。その相手以上に若い女に“変身”できたから? フェイスブックの魔力ということか? 「怖いのは、死よりも見捨てられることなのよ」。そういえば、寺山修司だっけ、「一番かわいそうな女は、死んだ女より、忘れられた女なのです」と書いていたのは…。

 今はやりの“バーチャル愛”に溺れたインテリ・バカ女の話以上の深みが画面から伝わる。もう“精神のジェットコースター”みたいにブッ飛んでいくヒロインをビノシュ姐が喜々として演じているのが、何より。当分、丸くはならないね、この人。女優たるもの、それでいいのだ。ビノシュ姐は、五十路の今もなお美しく、そして、アブない、アブナイ。
 《映画評論家・秋本鉄次》

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