★フィンランドでは、日本の音楽や文化をどのようにとらえてますか?
Hiro氏:昔なら日本といって思い浮かぶものはサムライとか芸者とかいったものだったかもしれないですが、ここ数年一部のティーンの間で日本のアニメ、漫画の人気が急上昇したのにつれてコスプレ、そして最近でJ-POPとかJ-ROCKといった日本のV-系バンドの人気が急上昇でCDショップにもJ-ROCKなどのコーナーができ ていたりもします。
日本のバンドのライブも時々あり、フィンランドで最大級のヘルシンキの老舗Tavastiaクラブ(約700人収容)がソールドアウトになり、以前は開場を待つのに2日前ぐらいから待つ熱狂的なファンもいて、今は日本のバンドの場合、開場前に入り口前で待つための時間が制限されています。
フィンランド語に翻訳された日本のマンガの単行本もたくさんでています。
私はあまり知らないだけで、日本の古くからの文化(お茶とか太鼓、日本舞、相撲など)も時々紹介はされてたりするんでないかなと思います。お茶は茶道の教室がヘルシンキの島スオメンリンナにあるようです。(http://www.urasenke-finland.org/tokuyuan.shtml)
日本の食文化ではやっぱりここ近年寿司が人気で、ヘルシンキなどでは寿司バーが結構あちこちにできていて、お値段は張りますがヘルシンキ中心街のスーパーでも寿司が売られてたりします。私が住んでる町は田舎ですが、最近ではスーパーに冷凍の寿司が登場しました。冷凍にしてはお値段も張るし、味の保障(今までかなりハズれが多かったので。苦笑)も無いので自分で買って試してみたことはないですが…。
★フィンランドのTV番組で日本のアニメが放送されたり、日本の紹介がされることがありますか?
Hiro氏:ムーミンは日本でも有名ですが、ご存知の通り原作者はフィンランド人のトーべ.ヤンソンでもともとはフィンランドの漫画。ですが、こちらのTVでは日本製のムーミンのTVシリーズが再放送もいれるとけっこう何度も放送されてました。
他には「となりのトトロ」が日本語で放送されたこともあります。他にもジブリのアニメは放送されていると思いますよ。それからだいぶ前になりますが「ポケモン」は大ヒットで、ポケモンカードとかうちの息子も集めてた時期があります。「ポケモン」に続いて「デジモン」も放送されてました。
日本の映画もたまにTV放送されているようです。昔の黒沢映画とかが多いみたいですが、北野武監督のも見たことがあるような記憶があります。それから面白いのが私がまだ日本にいた頃20年以上も前に放送されてた「たけし城」が「Hullut Japanilaiset(クレイジーな日本人)」というタイトルで放送されています。
英語のナレーターがついてるのでイギリス版かもしれないですが。他にも似たような感じの日本の番組が英語のナレーター付きで放送されています。日本のタイトルがわからないんですが…。
あとは日本語レッスンの番組や旅の番組で日本紹介なんかもたまにあったりします。
★フィンランド人が日本のファッションを取り入れることはありますか?
Hiro氏:これは前に述べた日本のアニメや漫画好きなティーンの間でコスプレとか人気があるようだけど、他には特に目につくことはないです。
★日本人に対するイメージは?
Hiro氏:これは個人差もあると思いますが、だいたいは礼儀正しくて勤勉というようないいイメージを持ってるのでないかと思います。
※2009年にHiro氏がおこなったフィンランドのバンド・Carmen Grayのインタビューによると、メンバーは、日本人に対して『礼儀正しいイメージ』や、『観光地でカメラを首にかけた楽しそうな人』、『芸者の女の子』というイメージがあるそうだ。
日本という国に対するイメージとしては、『興味深い文化の国』、『エキゾチックな国』、日本国旗が示す『日の出の国』といったことをインタビューで語っている。(Carmen Grayインタビュー
http://suomirock.blog78.fc2.com/blog-entry-848.html#more)
※フィンランド在住の日本人ジャーナリスト・Hiro
ブログ http://suomirock.blog78.fc2.com/
記事企画:文科系忍者記者ドラゴン・ジョー(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou