金子のインタビューが掲載されたのは専門誌「kamipro」。命がけでリングに上がっているプロ格闘家が見れば激怒しそうな発言のオンパレードだというのだ。
「PRIDE参戦時の会見では確か、『ようやく全身全霊をかけて打ち込めるものが見つかった』と役者業を休業して格闘家転向を宣言したはず。しかし、同誌では、『フジテレビのプロデューサーさんに“出てみないか?”って言われた。自分から出たいとは言ってない』と言い訳のような発言をしている」(格闘技記者)
金子は2005年春に役者業を休業。同年、大みそかの「PRIDE」のリングでデビューしたが、あっさり関節技でギブアップ負けした。
「同誌では05年春以前に都内のうちの柔術道場に通っていたことに触れ、『道場では一番ペーペーだったけど、上達するスピードが速かったみたいで、格上の人から何本も(一本を)取ったりしてた』と話しています。しかしそれはウソでしょう。日本でもトップクラスのうちの道場でそのぐらいのレベルなら、もうちょっとましな試合してるはず」(金子が通っていた道場の関係者)
実力はともかく、皮肉なことに、金子の試合はいずれも高視聴率を記録し、全体の視聴率アップに貢献した。実際、金子とやりたいプロは大勢いるようだ。
「俺らはプロになっても安いファイトマネーでやってる。負ければ次はないし、ケガしたらバイトもできないからおしまい。逆に金子とやって名前をあげたい選手はいっぱいいるはずだし、金子に負けるレベルの選手はいない」(若手のプロ総合格闘家)
しかし、俳優としての活動も順調なだけに、再びリングに立つのは難しそうだ。
「金子の事務所は大手プロの系列。06年の大みそかの試合で格闘技に区切りはつけたが、翌07年の年明け早々、いきなり篠原涼子の主演でヒットした『ハケンの品格』に出ていた。4月からは『ごくせん』の新シリーズにも出るし、芸能界を捨てられるはずがない」(芸能プロ関係者)
金子は同誌で「プロが万が一、素人の僕に負けたら食っていけない」とも発言している。これだけ強気で、数字も取れるのだから、またやってもらいたい気もするのだが…。