週刊誌『週刊文春』によって明らかになったこの問題。同番組では5月20日放送分で、ラオスの祭りとして「橋祭り」を紹介していた。だが、実際にはラオスで初めて開かれた祭りだったことが判明。局に批判が殺到する事態になってしまった。
やらせ問題については「バラエティ番組のやらせはそもそも演出」「少なからずやらせがないと番組が面白くならない」といった声はあった。それでもネットの力が強くなってきた今、少しでも不自然な部分があるとバッシングが起こるのは必至。また、それに伴い制作側が過敏になっているのは「過激演出」だ。
「今年6月には『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の企画で、番組スタッフがお笑いコンビ・コロコロチキチキペッパーズのナダルを捕まえて無理矢理車に乗せる一幕が放送されたのだが、その場面を目撃した一般人がそれを警察に通報していたことが判明し、炎上。結局企画がお蔵入りとなる事態が起こりました。番組ファンからは惜しむ声も殺到。過激な演出がカットされ続ける現状に、バラエティの未来を嘆く声もあります」(芸能ライター)
そんな中で今、注目を集めているのは、Amazonで展開されているバラエティ番組。松本人志の冠番組『ドキュメンタル』『FREEZE』などが知られているが、ほかにも『今田×東野のカリギュラ』、『戦闘車』など過激な番組が多くあるという。
「『カリギュラ』では、『嫁の下着を盗む芸人選手権』や、モザイクなしで動物を解体するシーンがある『狩猟シリーズ』など、地上波ではコンプライアンスに引っかかって放送できない企画が多々あります。中には肉体派有名人を拉致する『SARAI選手権』という企画も。『水曜日のダウンタウン』では許されなかった行為がコーナーになっています。いかにAmazon番組がNGなしで展開されているかが分かり、お笑いファンから好評を博しています」(同)
また、『戦闘車』にも高級車を含む車同士を闘わせるという企画がある。毎回のように廃車になるレベルで車が壊れるさまは、地上波で放送されれば大炎上が起こるのは確実。しかし、そういった背徳感もあってか、視聴者は配信を楽しんでいるようだ。
制限が多くなり窮屈になっていく地上波バラエティ番組。2019年はAmazonバラエティ番組がより盛り上がりを見せるのかもしれない――。