警察によると、4人はマッチングアプリを通じて、東京に住む20代男性と接触し、女が札幌市すすきののバーにおびき寄せる。そして、女が男性に酒の飲み放題を注文させたうえ、ゲームに負けた場合リキュールのショットを飲むというルールを設定。結局、25日から26日にかけて男女2人で数十杯を飲んだ。
会計の際、従業員だという男が「リキュールのショットは飲み放題に含まれていない」などと理由を付け、30万円を不当に請求。その際、「訴訟になる」「警察に言っても業務妨害で捕まるのは君」などと意味不明な御託を並べて脅した。
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すると、事態を目撃した警察官が取り調べを行い、容疑が固まったため恐喝未遂の疑いで逮捕した。警察によると、今回と同じ事案が5月から6月25日までに30件以上発生しており、被害総額は1300万円以上に上るとのこと。現在、警察が余罪を調べている。
「今回のようなマッチングアプリを悪用し、女性が男性をぼったくりバーに誘い込む事件は多々発生しています。いずれもLINEなどでメッセージを重ねて意気投合し、実際に対面した際に『行きつけの店がある』などとぼったくりバーに誘導され、飲み放題という名目で酒を飲まされ金を取られるケースです。歌舞伎町で横行している手口ですが、最近はすすきのなど地方の繁華街でも発生しているようです。相手が会う場所を指定してくる、簡単にLINE交換を求めてくる場合は要注意です」(事件記者)
出会いが手軽になった分、落とし穴も増えている。気を付けてほしい。