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【放送事故伝説】演出家が脚本を書き替え撮影中止に! 歴史問題を盛り込み局の幹部が問題視?

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北大路欣也

 主演俳優が無免許で事故を起こし、僅か7回で放送が終了した『真夜中の警視』(1973年/関西テレビ制作)。本編が完成しているのも関わらず、関係者から放送の許可が得られず放送が中止となってしまった『戦後最大の疑獄事件! ドラマ…ロッキード事件』(2003年/日本テレビ制作)など、テレビドラマ制作上でのハプニングやトラブルは日常茶飯事である。

 だが、脚本やロケ地、キャスト全てが揃い、「いざ本番」を迎える直前に制作が中止となったドラマが存在する。

 1967年(昭和42年)放送のNET(現・テレビ朝日)制作のテレビドラマ番組『いまに陽が昇る』である。本作は母子家庭で夜間大学を出た若手刑事が活躍する物語で、主演を当時若手俳優だった北大路欣也が務めている。

 同年3月23日に放送予定の第8話は既に脚本が完成。ロケ地も決まり、北大路ら俳優もスタジオに集まり、後はカメラを回すだけ……という段階で突然撮影が中止されたのだ。

 当時の報道などによると、撮影が中止された原因は「局幹部やスポンサーからのクレーム」にあったという。第8話の脚本は脱稿当時、全く問題がなかった。だが、スタッフ達に脚本が渡された際、演出家陣がその内容が満足できなかったようで、脚本を大幅に書き換えたのだ。

 書き換えた部分は、強盗殺人犯に加担する人物として在日コリアンの男性が登場する内容で、祖国へ自由に往来できず悩んでいる、という政治や歴史に翻弄される若者という役割を与えられていた。

 書き換えた脚本は演者にも配られ撮影当日を迎えたが、局の幹部が当初の脚本と内容が全く違う事に気が付き撮影を取りやめ。北大路ら出演者はスタジオに集まったのにも関わらず、2~3時間近くも待たされた上で帰宅させられたという。

 ある意味、演出家の暴走から撮影中止にまで発展してしまった訳だが、そこまで「ノッていた」作品ならば、是非完成品も観てみたかった。

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