がんで闘病中だったミュージシャンの坂本龍一さんが3月28日に亡くなった。坂本さんと言えば、1983年公開の大島渚監督による映画『戦場のメリークリスマス』への出演と音楽を担当したことでも知られる。今年は大島監督の没後10年にも当たる。
ビートたけしは坂本さんの訃報を受け、自身のオフィシャルサイトで、4月3日にメッセージとして「ただただショックで残念で仕方がなく言葉もありません」「仲間がみんないなくなってしまい、『戦場のメリークリスマス』は俺だけになってしまいました」と振り返っている。
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映画出演にあたり、たけしは仕事を休み、南太平洋のラロトンガ島に渡りロケに挑んだ。この際、レギュラー出演していた『ビートたけしのオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)では、あるいたずら企画が行われている。
たけしは、事前に現地から海底ケーブルを通じて生中継を行うと宣言。声にノイズを混ぜたり、東京のスタジオにいた片岡鶴太郎とやりとりのタイミングを遅らせるなど、いかにもな要素を盛り込んだ。
だが、実際はこれは事前に録音されたものであり、たけしたちは別室にいるだけというネタバラシも最後になされた。昔ならシャレで済まされるかもしれないが、今なら場合によっては大炎上しかねない企画と言えるかもしれない。
たけしは映画の後日談として、トカゲの演技力にダメ出しをする大島監督といったまことしやかなネタのほか、坂本さんとの共演エピソードなどを披露して、映画の知名度を上げていったのは確かだろう。
記事内の引用について
北野武公式サイトより https://takeshi-kitano.jp/