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芸能 2015年03月02日 16時00分
2時間ドラマの女王が語ったサスペンスドラマの裏側
女優の山村紅葉(54)が先ごろ、サスペンスドラマの裏側について語った。 山村は2月22日に関西のバラエティー番組にゲスト出演。断崖絶壁シーンがなぜ2時間サスペンスの定番なのか聞かれると、「見ると安心する人が多いので」と説明した。 本人は高所恐怖症なうえ、スタッフが見つけたまだ撮影に使っていない断崖絶壁に行くと、道のりが厳しく、到着時には疲れ切って、演技どころではないそうだ。 また配役を見ると、だいたい犯人が誰かわかってしまうという点については、こう解説した。 「少し前に新聞のラ・テ欄の3番目が犯人だと言われたことあった。それを必死で変えようとしたが、主役と相手役と脇の大ベテランは犯人にはなれないし、無名な人を犯人にすると、視聴者は誰だかわからない。心情を話さないといけないし、最後まで騙さなきゃいけないので、演技力がいる。ある程度インパクト、名前がある人となると、どうしても3、4番手の役者になってしまう。いつも目の肥えた視聴者との戦いです」 2時間ドラマの撮影期間は「2週間ぐらい」と話した山村。 「ぎりぎりの時間で撮っているのでめったにNGは出さない。だからみんな結構緊張します。昔は割と余裕があったので夜、宴会したりしたが、今はない。昔はイタリアやフランスにしょっちゅう行ってましたけど、今は全然海外ロケがなくなった」と近年の低予算、短期間ぶりを嘆いていた。
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芸能 2015年03月02日 15時30分
東西ジャニーズJr.の“スペオキ”
古くは光GENJIの時代から、ジャニーズタレントの熱狂ファン、呼称・ジャニヲタが注目をするのは、ライブや音楽番組で、主役の直近で踊るジャニーズJr.の存在だ。主要タレントとワンフレームで収まる距離となる、真横、あるいは後列センターに配置されたJr.は次期デビューという、暗黙の不文律があるからだ。昨年から、そのVIPなポストに収まり続けているJr.が、東西で存在する。 最高峰は、岩橋玄樹と神宮寺勇太。関東Jr.のツートップは、Sexy Zone・マリウス葉をリーダーにしたSexy Boyzに属する。特に、濡れた瞳が魅力的な岩橋は、グンを抜いた人気を誇る。アイドル雑誌『Myojo』が制定する「恋人にしたいJr.」で、2連覇を達成中だ。 2012年に放送されたドキュメンタリー番組『ジャニーズJr.の真実』(日本テレビ系)では、中学生時代にいじめられ、不登校になった衝撃事実をカミングアウト。翌13年には、SMAP・香取慎吾主演のドラマ『幽かな彼女』(フジテレビ系)に出演。翌14年には、ジャニーズWEST・重岡大毅の主演ドラマ『SHARK〜2ndSeason〜』(日テレ系)にも出演して、現在も『ガムシャラ!』(テレ朝系)で、高い露出を誇っている。 関西Jr.に目を向けると、昨年からの台頭が依然として止まらない、永瀬廉と平野紫耀が挙げられる。昨年末の“紅白歌合戦”では、白組のオープニングを飾ったSexy ZoneのアシストをするJr.として、それぞれがソロでカメラに抜かれた。レギュラー出演している『まいど!ジャーニィ〜』(BSフジ)、『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)でもソロのコーナーが増加中。関東Jr.の高橋海人とのトリオで、会社が猛烈に売り出しにかかっている姿勢が見てとれる。 当分、ジャニーズからの新ユニッ誕生→歌手デビューはないとウワサされている。しかし、舞台でメキメキ腕を上げ、テレビ番組での扱いも別格となったこの4人は、次期エース当確。事務所にとって、スペシャルなお気に入りな存在、ジャニヲタ用語でいうところの“スペオキ”、なのである。
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スポーツ 2015年03月02日 15時30分
2015年12球団戦力分析 『混セ&パ2強』説は本当か!?(東京ヤクルト編)
那覇空港で行われた歓迎セレモニーでのこと。真中満・新監督は「ファンの皆さんをワクワクさせるような野球をお届けします!」と、言い切ったそうだ。 東京ヤクルトスワローズはFA補強に積極的ではなかった。しかし、成瀬善久(29=前千葉ロッテ)、大引啓次(30=前北海道日本ハム)と“投打の主力選手”の獲得に成功した。ドラフト1位左腕・竹下真吾(24=ヤマハ)も「知名度では有原、安楽に適わなかったが、間違いなく即戦力」と社会人野球の要人が太鼓判を押していた。メジャー通算281試合に登板したローガン・オンドルセク(30)もいる。この3年間、一軍マウンドから離れていた由規の復活も“確実視”されている。真中監督の先の前向きな発言は、チームが投打ともパワーアップした証とも言えるが、ネット裏から見る限りでは「全体的に調整が遅い」との印象を受けた。 まず、オンドルセクだが、「150キロを投げる」との触れ込みだったが、ブルペンでは30〜40球を投げる程度。球速も130キロ台しか出ていない。期待の竹下は左肘の張りで、無理をさせない方針となった。 そのせいか、復活を目指す由規の真っ直ぐが際立って見えた。 他投手が60%ほどの仕上がり具合だとしたら、由規は「明日、開幕でも」といった雰囲気だ。 今季のヤクルト打線は攻撃スタイルを変えてくるのではないだろうか。三木、福地の両走塁コーチが山田哲人、雄平、大引にアドバイスを送る場面が多い。フリー打撃の際、ベース後方にネットを立て、その後ろで打撃投手のモーションに合わせてスタートダッシュを切る練習は、どの球団でもやっている。だが、ヤクルトはここ数年、盗塁王争いに加わる選手が現れなかったせいか、エンドランなどの練習量も少なくなっていた。リーグトップの『チーム打率2割7分9厘』をバージョンアップさせるためもあるだろうが、今年は攻撃力が少し落ちると思われる。ミレッジが怪我で遅れており、バレンティンのチーム合流は「3月中旬」になるという。 前半戦は一発が期待できるバッターは畠山だけになるかもしれない。 成瀬の加入で、先発陣は小川泰弘、石川雅規の3本柱ができた。ここに由規が帰って来て、石山泰稚、杉浦稔大がローテーション枠を争い、交流戦の始まるころ、新人の竹下が一軍に合流する…。 ペナントレース序盤戦を勝率5割で乗り切れば、「一気に連勝街道」なんてことも起こりうるのではないだろうか。 新・正捕手候補の中村悠平がどこまでやれるか…。正直、守備練習を見ていると二番手以降の捕手が物足りない気もする。真中監督は中村が“お疲れモード”に入ったとき、田中雅彦、西田明央を使うのか、それとも、昨季二軍戦で50試合に出場した星野雄大を抜てきするのか、ちょっと迷うのではないだろうか。両外国人選手の出遅れ、二番手捕手など弱点はあるが、このチームはペナントレースの主役に躍り出る可能性も高い。
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芸能 2015年03月02日 15時00分
渋谷すばる ライブでの発言で物議
関ジャニ∞の渋谷すばるが24日に主演映画「味園ユニバース」の舞台あいさつの際、テレビ番組で司会者の質問にほぼノーリアクションだったことが騒動になっていることに対し、異例の直筆反省文をマスコミ向けに配布した。自ら率先してやったものということになってはいるが、その後の発言で、真意はどこにあるのか物議を醸している。 生放送番組に映画のPRのため出演した際、無言だったり、ノーリアクションだったりと、視聴者から反感を買った渋谷。ネット上ではちょっとした騒動になったことで、異例ともいわれる自筆の反省文をマスコミに配った。 自らが事務所に「釈明したい」と申し出たというこの反省文。口下手でも、愛想なしでもそれが渋谷の魅力の一つといわれているのだから、出す意味があったのかどうか、議論の余地はあるものの、渋谷の潔さに騒動は一応の終止符は打たれたかに見えた。 ただ、「その日の、夜には渋谷のソロツアーのコンサートが都内であったんです。そのMCで渋谷は『アイドルが夢を売るって誰が決めたか知りませんけど、そのなかにひとりぐらいリアルを伝える人がいてもいいんじゃないんですかね』というような話をしていたそうです。どう捕らえるかの問題はありますが、変わらないという意思表明のようなもの。昼間は『大人として、プロとして表に立つ人間として恥ずかしくない行動をとっていきます』と言っておきながら、夜に前言撤回のようなことでは、本当に自分から釈明したいと言い出したのかどうか疑問は残りますよね」とはある音楽関係者。 これでは本当に自らが決断して反省文を出したのか、疑問は残るところだ。
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スポーツ 2015年03月02日 15時00分
東京五輪にも大打撃「上納金制度」で世界に赤っ恥をかく日本ラグビー
『ラグビーワールドカップ2019日本大会』の開催都市が3月2日に決定するが、翌年に東京五輪が控えているためか、いまひとつ盛り上がりに欠けている。 「開催地の選考では、震災被災地の岩手県釜石市を優先させたいとしています。開幕と決勝は新国立競技場で決定していますが、札幌、横浜、愛知県豊田市、東大阪市が有力」(スポーツライター・美山和也氏) 世界大会だけに、失敗すれば東京五輪にも大きな痛手を残すことになる。そういう意味では悲観的な話も少なくない。 「日本国内におけるラグビー人気は未知数です。観戦者が集まらない可能性も高い」(ベテラン記者) ラクビーW杯は、サッカーとは運営費の在り方が異なる。協賛金、放送権料は世界各国のラクビーを取り仕切る『国際ラグビーボード』(IRB)に全て入る。大会運営費自体は開催国が全額負担する決まりになっており、日本ラグビー協会が得るのは入場者収入しかない。大会組織委員会副会長の森喜朗元首相は、国内企業に限ったローカルスポンサーを募る許可を取り付けたが、「いったんIRBに納め、必要分を還流させる」というもの。主導権は完全にIRBにある。 「大会運営費は当初計画より60億円増え、約300億円に膨らみました。そのうち開催12都市の各自治体から負担金としてもくろむ金額は計36億円です。要するに、巨額の“上納金”を出させようというのです」(同) 関係者によれば、黒字にさせるには「入場者収入で600億円を稼がなければならない」という。試合数は全部で計48。1試合4万人が入ったとしても、チケットは平均価格3万円強で売らなければならない計算だ。 これでは、客足はさらに遠のき、チケットの売れ残り分を開催都市に買い取らせるなんてことにもなりかねない。 森元首相が提唱したローカルスポンサー集めは、史上初。金の話が多過ぎるからか、新潟県は立候補をドタキャンした。 果たして“上納金”まで払わせるやり方は、世界にどう映っているのか。
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社会 2015年03月02日 14時00分
和歌山男児殺害事件容疑者の素顔
2月5日、和歌山県紀の川市で小学校5年生の男児が自宅近くの空き地で惨殺された事件。7日未明に逮捕された被害者の自宅近くに住む中村桜洲容疑者(22)の素性が明らかになりつつある。 逮捕時に警察車両の中で白目を剥き頬を膨らませる仕草を見せた中村容疑者だが、このような奇行は今に始まった話ではない。 「夕方に自宅の庭先でゴーグルを着けて木刀で素振りをしていました。それがしばらくすると鉈に変わったり、ヌンチャクのようなものも振り回していたんです」(近隣住民) また、中村容疑者は自宅近くの河川敷で、奇声をあげながら棒切れを振り回している姿も住民に目撃されている。昨年には上半身裸で刃物を持って深夜に徘徊。なぜ、中村容疑者はこのような奇行を見せるようになったのか。中村容疑者の小中学校の同級生は語る。 「彼は普通の明るくて面白い人間でした。でも志望していた高校受験に失敗し、別の高校に進学したんですが、そこで激しいイジメに遭ったんです。それからしばらくして学校に行かなくなり、2年の時に退学し、そのまま家に引きこもるようになったんです」 近隣住民は、奇行の原因は中村容疑者の家庭にもあるのではと語る。 「中村家は地元では名士です。父親は高野山大学の教授で母親は民生委員、長女は一流大学を卒業している。父親は家族全員に敬語を使わせるなど厳格な人で有名。長男である中村容疑者にもスパルタ教育を施していました。にもかかわらず、息子は受験を失敗。父親は激しく叱責したようです」(近隣住民) そんな家庭環境からか中村容疑者が高校を退学してから親子喧嘩が絶えなかったという。父親も「もう息子は私の手におえない」と周囲に漏らすこともあった。 家族からも孤立していった中村容疑者。フラストレーションがやがて奇行へと変わり、幼い命を奪うという惨劇を招いたのか。
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スポーツ 2015年03月02日 13時00分
チームの垣根を越えた合同自主トレの悪影響か? 藤浪晋太郎がキャンプ調整失敗で開幕危機
キャンプ終盤のプロ野球関係のニュースは、古巣チームの広島カープへ復帰した黒田一色と言っても過言ではなかった。 推定21億円の年俸を蹴って帰還した漢気は、普段から野球にあまり関心のない老若男女の関心も集めた。広島の若手投手も「体調管理などを教えてほしい」と、黒田門下生と化したほどだ。 しかし、黒田に熱視線を送っているのは、チーム内の選手やファンだけではない。北海道日本ハムファイターズの大谷翔平(21)もその一人だ。 「インコースのツーシームは見てみたいですね。なかなか投げられないボールですし、テレビで見ていても、スゴイと思っていました」 大谷は黒田の著書『クオリティピッチング』(KKベストセラーズ)の愛読者でもある。いずれ、大谷は打者として、黒田の投球を体感できるだろう。 「大谷はツーシームの勉強をしているんです。まだ実戦で使えるレベルではありませんが、オールスター戦などで直接指導を仰ぐこともあるかもしれません」(球界関係者) 他球団のエースやレジェンドを崇拝するケースはほかにもある。 藤浪晋太郎(20=阪神タイガース)も広島の前田健太(26)と共に自主トレを行った。メンタル面を含めた前田の体調管理はもちろんだが、投げる瞬間だけに力を入れる『脱力投法』を習得したいとし、アドバイスを求めていた。だが、いまのところ結果は出ていない。 「藤浪はピリッとしません。21日のDeNA戦では3回4失点で、悪癖の立ち上がり悪さに加え、ストレートのキレもイマイチでした」(スポーツ紙記者) まだシーズンは始まっていないが、藤浪の不振を予想する声はキャンプ序盤から聞かれた。阪神のキャンプ序盤と言えば、チームのレジェンドである江夏豊氏(66)が臨時コーチを務めて話題になっていた。 その江夏氏は藤浪の投球練習を見て、「腕の振りが素晴らしい」と褒めつつも、「この腕の振りが長所だが、将来の成長を止める短所にも成り兼ねない。下半身をしっかり使った投げ方を…」と、大エースならではの苦言も呈していた。 江夏氏の眼には、いまの藤浪に必要なのは『脱力投法』ではなく、将来を見据えた下半身強化と映ったようだ。 「藤浪がピリッとしないままシーズンに入るようなことになれば、阪神は一大事ですよ。タダでさえ先発の頭数が足らないのに、藤浪で試合を落とすようなことが続けば、チーム80周年のシーズンは台無しです」(同) 大谷と藤浪は両者ともに開幕投手候補だ。古参のプロ野球解説者がこう言う。 「他球団の選手と自主トレで仲よくするのは、いかがなものか…。実績のある先輩に学び、真似をすることは悪いことではないが、ペナントレースを争うライバル同士なのだから考えるべきではないか」 大谷や藤浪だけではなく、各選手に他球団選手はライバルだという意識が希薄になりつつある。「技術、情報は共有するとしても、結果で勝負しよう」のスポーツマンシップによるものだとしても、見方を変えれば自分たちのチームにお手本となる先輩がいないと言っているのと同じだ。 技術の共有や尊敬が馴れ合いとなり、悪影響の連鎖を生んではいないだろうか?
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アイドル 2015年03月02日 12時19分
小林恵美 結婚相手は安定した収入がある公務員がいいです!
セクシーなお姉さん系グラドルとして人気を博し、エロさではグラドル界のトップクラスの小林恵美が、新作DVD『美貌の吐息』(ラインコミュニケーションズ)の発売を記念したイベントが、1日、都内で行われた。 撮影は昨年11月にサイパンで行われ、かなりエロシーンが多いみたいで、興奮度が高い作品になっているそうだ。その内容を聞いてみると「人妻を意識して、ちょっと大人な感じで、私の定番のボンテージスタイルがあったり、喪服から水着に展開したり大人なエロな感じになっています」と説明した。 その中でも一番人妻っぽいシーンについて聞いてみると「丈の短いニットワンピースを着て掃除をするシーンがあります。ハタキを叩いたりして、普通の奥様がやりそうなことをやって、何故かそこから水着になるんですよ。そうゆうシーンがありますね」と説明した。 続いて一番のお気に入りのシーンを聞いてみると「ボンテージですね。DVDを出すと必ずボンテージを着るんですよ。これからはボンテージを極めていきたいです。ちなみに今回のボンテージは、ヒモで締め上げて苦しい感じのボンテージを着ています」と語ってくれた。 今回の取材では、かなりノリノリで話してくれているので、何かイイことがあったのかと聞いてみた。「少し前にゲッターズ飯田さんに占ってもらったんですけど、そうしたら来年に婚期が来て、今年中に素敵な人で出会うって言われました」と嬉しい報告をしてくれた。しかしまだ出会いが無いようだ。そこでどんな人と出会いたいか聞いてみると「優しくて安定した収入があって働いていれば年収とかはどうでもいいです。兄が公務員なので、公務員とかがいいですね。兄みたいな堅実な人と結婚できればいいなと思います」と具体的な理想の結婚相手像を話してくれた。 果たして今年中にそういう相手は現れるのか? 高みの見物ながら楽しみにしたいと思う。
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社会 2015年03月02日 12時00分
公家商法の末路 JT(日本たばこ産業)飲料撤退裏事情
「上を向いて歩いた。柱にぶつかった。それでも、前を向く」「期待した俺がバカだった。明日の自分に。それでも、前を向く」「不可能なんてない。頼む側の頭の中には。それでも、前を向く」−−。日本たばこ産業(JT)が“超短編小説”と銘打ち、2012年から始めた缶コーヒー『ルーツ』の電車内広告の一部である。 しかし、同社が9月末をメドに飲料事業からの撤退を発表した今となっては、百話に達したこの「それでも、前を向く」のキャッチコピーこそ歴史に残るブラックジョークではないか。 JTが多角化の一環として飲料事業に参入したのは昭和63年だった。その10年後には自販機大手のユニマットコーポレーション(現ジャパンビバレッジホールディングス)を買収し、事業拡大を目指してきた。そのJTが、なぜ「前を向く」ことを諦め、飲料事業からアッサリ撤退するのか。 大久保憲朗副社長は2月4日の記者会見で「将来の成長戦略について検討を重ねてきたが、飲料事業は競争が厳しく、JTグループの中長期的な成長に貢献していくことは困難と判断した」と説明した。確かにJTの飲料事業は売上高が自販機による他社製品の販売分を含めても1845億円(2013年度)。自社の飲料だけに限定すれば500億円にすぎず、大幅な営業赤字が続いている。 旧専売公社を前身とする同社は、たばこ事業一本やりのビジネスモデルに危機感を抱き、食品、医薬品、飲料の3事業に進出、多角化路線に打って出た。このうち加ト吉(現テーブルマーク)買収でテコ入れした加工食品事業はどうにか黒字転換したとはいえ、医薬品事業は飲料に輪をかけた赤字事業である。その医薬品を残し、飲料の将来性に見切りをつけた本当の理由は何か。 「JTの医薬品事業は2016年度に黒字化のメドが立った。これは小泉光臣社長が鼻の穴を膨らませて明らかにしたことです。鳥居薬品を買収するなど大枚を投じたJTが、やっと果実を得ようとしている今、これをつぶすわけがない。その点、事業規模が優劣を決する飲料業界でJTの販売シェアはわずか1.6%にすぎず、業界ランクは10位に低迷している。選択と集中の事業戦略を踏まえれば、もう撤退しか道がなかったのです」(経済記者) JTの飲料事業で知名度が高いのは、冒頭に述べた缶コーヒーの『ルーツ』と清涼飲料水『桃の天然水』だ。うち、1996年に発売した桃の天然水は大ヒットしたものの、2年後に製造段階でカビが混入していたことが判明、回収騒動に発展した。2000年に発売したルーツにしても、自販機ルートでは主力商品に育った半面、コンビニなどへの販路が広がらなかった。 それどころか「コンビニ各社が始めた1杯100円の『淹れたてコーヒー』に圧迫された」(関係者)のが実情。繰り返せば「それでも、前を向く」とはいかなかったのだ。 意外に思うかも知れないが、JTの飲料事業には生産拠点がなく、外部企業に製造を委託している。すなわち下請けへの“丸投げ”だ。その脈絡で捉えると、2007年末から2008年にかけて起きた、いわゆる“毒入り餃子事件”(JTフーズが中国から輸入した冷凍餃子による食中毒事件。後に工場従業員による意図的な殺虫剤混入が発覚)の構図と重なってくるから妙である。飲料事業部に100人を超えるスタッフがいるとはいえ、「他人のふんどしで相撲を取ってきた」のだ。どう陰口されようと、スピーディーな撤退も無理はない。 実際、JTの“公家商法”は筋金入りだ。大久保副社長は撤退会見の席で「事業売却を検討したのか」との質問に「他社と交渉したことはない」と即答、返す刀で「自販機事業は当面継続し、提携や売却も含めさまざまな可能性を検討する」と答えた。これにはルーツや桃の天然水など同社が販売してきた商品の対応も含まれる。実にアッケラカンとした発言に市場関係者は、驚きを隠さない。 「会社が心血を注いだ事業から撤退する場合、本来ならば身辺整理をキッチリさせる。それを差し置き『撤退します』と宣言したこと自体、専売公社時代の親方日の丸体質にドップリ浸かっている証拠。浮世離れした経営感覚には、もう絶句するしかありません」 大株主である英国の投資ファンド、ザ・チルドレンズは以前から執拗に増配を要求、筆頭株主の財務省にJTの完全民営化を求めてプレッシャーを掛けている。 決算期変更で、今年の株主総会は3月末に開かれる。早くも情報筋は「チルドレンズが飲料事業からの撤退に絞ってネチネチ攻め立てる公算が大きい」と指摘する。叩けば、いくらでも埃が出る企業体質を引きずるJTのことだ、果たして小泉社長は「それでも、前を向く」と言い切るのか。
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芸能 2015年03月02日 11時45分
ドラマよりもテラハ頼みのフジテレビ
フジテレビの亀山千広社長が2月27日に行った定例会見で、映画化もされた恋愛リアリティーショー「テラスハウス(以下テラハ)」について言及したことを各スポーツ紙などが報じている。 映画「テラスハウス クロージング・ドア」(前田真人監督)はバレンタインデーに公開され、27日までにが約56万人を動員。興行収入が7億5000万円に達するヒット作となっている。 報道をまとめると、ヒットを受けて亀山社長は、「56万人が見てくれる魅力的なコンテンツなんだと思う」とし、「第2シーズンなど地上波でやるのは別問題ですが、残したいコンテンツだと思います」、「ソフトは残していければ」などとシリーズ続編を示唆。 さらに、番組開始時から「テラスハウス」で暮らし続けるてっちゃんこと、菅谷哲也を「てっちゃんが寅さん化している。恋をしちゃふらついている」と人気映画シリーズ「男はつらいよ」を引き合いに出して評価。さらには、「恋愛版『北の国から』になればいいかな」と同局の人気ドラマシリーズに例え大きな期待を寄せたというのだ。 「『男はつらいよ』も『北の国から』も国民的コンテンツで老若男女から愛されているが、テラハは若い人しか見ていないし、大都市以外は集客に苦戦している。おまけに、『一切台本なし』と掲げながら、実際の制作現場では過剰な演出などの“やらせ”や、フジが丸投げしている制作サイドのトップの出演者に対するパワハラ・セクハラが横行していることが報じられた。にもかかわらず、亀山社長は持ち上げ過ぎ。いずれ各方面から猛反発が巻き起こるだろう」(テレビ関係者) とはいえ、亀山社長の発言の裏にはドラマ・バラエティーの視聴率が低迷する現状がなかなか打開できない苦悩があるようだ。 「ドラマはしばらく続編をつくるようなヒット作がなく、バラエティーは視聴率が絶好調な日本テレビに大きく遅れをとっている。制作現場のモチベーションもあがらず、このままだと、視聴率も落ちる一方か」(芸能記者) フジには今の流れを変える“起爆剤”となるコンテンツが必要なようだ。