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「旦那さんの一番好きな料理は?」『ZIP!』平松アナの、直木賞受賞・島本氏への質問が物議

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画像はイメージです

18日、第159回芥川賞龍之介賞、直木三十五賞が発表され、芥川賞に高橋弘希氏の『送り火』、直木賞に島本理生氏の『ファーストラヴ』がそれぞれ選出された。直木賞を受賞した島本氏は今回が2度目の直木賞候補入り。過去には4回に渡って芥川賞候補にもなっており、悲願の受賞となった。

 同日には会見も行われ、高橋氏、島本氏がそれぞれ登壇。受賞の心境などを語り、記者からの質疑応答もあった。その中で、島本氏は受賞への想いについて「正直ほっとしました」と語り、「デビュー18年目で芥川賞候補4回、直木賞候補2回。折に触れて待った18年間だと思っていて、すごくほっとしたというのが正直なところです」と安堵の表情を浮かべていた。

 質疑応答では「初めて挑戦する要素が多い小説が大きな賞を受賞した感想を教えてください」「直木賞を射止めたことによって今後の作家活動をどのようにしていきますか?」といった質問があったが、その中でも最初に手を上げたのは情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)の平松修造アナウンサー。「小学生のお子さんがいらっしゃるとのことですが、忙しい子育ての合間を縫ってどんなときに執筆活動をしているんですか?」という質問を島本氏に投げかけた。島本氏はこれに「精力的に執筆活動をしてられるのは夫のおかげ」と夫で同じく作家の佐藤友哉氏の名前を挙げ、「夫がご飯を作ってくれたり、留守の間に息子の面倒を見てくれたり、育児に協力してくれている」とにこやかに回答。平松アナが「ちなみに、旦那さんの一番好きな料理は何ですか?」と質問を重ねると、島本氏は戸惑いつつ間を置いて、「カレーですかね」と答えた。

 さらに、平松アナは「執筆活動をするにあたって、お子さんがいてよかったな、助けられたなと思った点はありますか?」と質問。島本氏は「子どもが産まれてから視野が広くなった気がします」と丁寧に回答していたが、平松アナの質疑は受賞作そのものよりも、島本氏の家庭に関する質問がほとんどを占めていた。

 平松アナのこの一連の質問に、ネットには「島本理生さんへの質問は本当にひどい…。日本で一番有名な文学賞をとったのに、女だと小説家より母と妻が優先されるのかな」「これが日本最高峰の文学賞の会見なの?なぜ子育てに繋げられてしまうんだろう」「家庭のことについての質問に呆れた。記者は明らかに小説読んでいない。いくらなんでも不快すぎる」といった批判が殺到。文学賞授賞式にするべき質問ではないという意見が多く見受けられた。しかし、一方では「好意的に解釈すれば、作中に主人公が夫の料理を食べるシーンがあるからこの質問になったのかも」「朝のワイドショーだから視聴者層考えると使いやすい質問をするのは仕方ない」という擁護の声もあり、ネット上では議論になっている状態。

 芥川賞の高橋氏への質疑はほとんどが作品に関するものだったため、島本氏の作品に一度も触れていない平松アナの質問がより悪目立ちしてしまったようだ。文学ファンからの呆れ声は今なお多く聞かれている。

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