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【芸能事件史】「仮面ライダー」をきっかけに死亡事故が発生? 人気番組が起こした社会問題

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 見る人に勇気や希望を与えるテレビ番組。特に子ども向け番組となれば、教育などにも配慮した番組作りが求められるのだが、制作者達の想いとは裏腹に痛ましい事故が発生してしまうこともある。

 2019年現在、テレビ朝日系などで放送されている特撮ドラマ『仮面ライダー』シリーズ。仮面ライダーが大人気を博した1970年代。少年たちによる仮面ライダーの必殺技「ライダーキック」を真似た事故が大きな社会問題になったことがある。

 ライダーキックは塀や崖の上から、敵怪人にジャンプキックを打ち込む技なのだが、日本全国でライダーキックを放った子供や食らってしまった子供が怪我をする事故が相次いだのである。中には大けがを負ったり、沼に落ちて死んでしまう子供もいたため、最終的には『仮面ライダー』の劇中で登場人物が注意喚起をしていた。

 また、『仮面ライダー』と同時期に子供に大人気だったテレビ番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)。この番組でも、子供が真似をしてしまい死亡する事故が発生したという。

 1970年代後半、東京某市に住む10歳の少女が自宅物置でロープに絡まり、意識不明の状態で病院へ担ぎ込まれた。少女は病院で心臓マッサージを受け、一時的に意識が回復したものの数日後、容態が急変し心臓衰弱で亡くなったという。少女には特に自殺願望があったわけではなく、この日、大好きだった『全員集合』にて出演者がロープを使って首吊り自殺のマネ事をする場面があり、それを真似したものではないかと当時の新聞での記述がある(番組と事故の関連性は不明のため謝罪などは特に行われなかったという)。

 以上は昭和時代の事件だが、平成時代では『フードバトルクラブ』(TBS系)での死亡事故が印象深い。これは2002年、中学生が友達とパンの早食い競争をした際、喉に詰まらせて死亡する事故が発生したため、『フードバトルクラブ』を含む「大食い番組」が放送自粛に追い込まれたのである。現在はいくつかの大食い番組は復活しているものの、事故が時折発生することから、2002年までのブームは未だ取り戻せないようだ。

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