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蝶野正洋の黒の履歴書 ★俺のクルマ遍歴(国内編)

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提供:週刊実話

 前回に続いて、俺のクルマ遍歴を語らせてもらうよ。

 プロレスで海外を転戦して、1989年に日本に凱旋したんだけど、その時に手に入れたクルマが「フェアレディZ」だった。それまで中古車ばっかりだったから、俺にとっての初の新車だよ。

 当時、リニューアルしたZ32という型で、センセーショナルなデザインだった。最初に見たのが、バージニア州のルー・テーズの道場で練習していた時で、ノーフォーク空港にすげぇカッコイイ車が置いてあって、近づいて見たら「FAIRLADY」って書いてある。こんなクルマが出てるなんてぜんぜん知らなかったから、これは欲しいと思った。

 俺にはこの世界で成功したら、やっぱりスポーツカーに乗りたいっていうのがあった。そう思ったのが映画の『ロッキー』で、4作目くらいになると、ロッキーが金持ちになってスーパーカーに乗ってるんだよ。バーッと音楽をかけながらさっそうと走ってる姿に憧れてね。このクルマなら、その夢が実現できるなって思ったんだ。

 俺が新人で中古のスカイラインに乗ってる頃も、ロッキーの音楽をかけながら後楽園ホールに行ったりしてたからな(笑)。

 そのフェアレディだけど、海外遠征に行くときは知り合いのスポーツカー専門の車屋に預けてた。そこのガレージにどこからか下取りしたベンツのEクラスがあった。値段は1000万円くらいだったかな?

 それで「いいクルマだね、これ」って言ったら、その車屋のオーナーが、「じゃあフェアレディと取り換える?」って。すごく思い入れがあって買ったフェアレディなんだけど、その言葉に思わず「じゃあ、お願いします」って。それでアメリカで試合をやってる間に手続きしてもらって、帰ってきたら俺のベンツになってた。

 俺がベンツに乗り換えたちょっと前に、橋本真也選手が「ベンツ560」っていうデカいのを買ったんだ。その頃、プロ野球選手が乗っている高級車が盗まれる事件が多発していたから、後楽園ホールの控え室で「野球選手は稼いでて目立つから狙われるんだよ」なんて話してたら、翌週に橋本選手のベンツが羽田空港で盗まれた。それでみんなで大笑いしてたんだけど、その3カ月後に俺が試合で長野県に行ってるときに家から電話がかかってきて、「クルマないけど、今日乗ってった?」って聞かれた。「え? 乗ってないよ。俺、いま長野だよ」って言ったところで、ハッと橋本選手の話と繋がった。家のガレージに置いてた俺のベンツもやられてしまった。

 詳しい人に聞いたら、「プロの窃盗団だから、狙われたらアウト」だって。日本で高級車を一気に盗んで、そのまま外国に運ばれたんじゃないかなってことだった。

 そのあと、新日本プロレスがアジアの某国で試合することになったんだけど、お迎えがすごくて、ベンツをズラリと並べて歓迎してくれたんだよ。俺と橋本選手はお互い「お前のクルマもあるんじゃないの?」って冗談を言い合ったよ(笑)。

 災難だったのは、フェアレディからベンツに換えたときに、保険の名義の変更がちゃんとできてなくて、盗難保険が下りなかった。ローンだけ残って、そのあと2年間ぐらいカミさんの車に乗せてもらってたよ。

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蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。

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