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勤労統計不正問題 小泉進次郎「厚労相」誕生か②

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提供:週刊実話

“安倍・二階”会談後に流布

 しかし、自民党関係者の間からは安倍政権の対応に懸念の声も出始めている。それは、共同通信社が2月(2、3両日)に実施した世論調査の結果だ。内閣支持率は2.2ポイント増え約46%でまずまずだったが、問題は統計不正を問う調査部分。政府対応に不十分という回答が実に83・1%にも上ったからだ。

 同世論調査を受けて自民党関係者が語る。
「共同通信の調査では根本厚労相は辞任すべきとの答えは46・3%で『必要ない』を4ポイント上回った。当面、安倍首相は根本擁護だが、発覚後の問題調査に厚労省の身内が同席していたことなどドタバタ続き。その上、国会での根本答弁も野党から『グダグダ』と猛批判にさらされている。与党内でも『根本をかばい続けるのは自民にマイナス』という声も出始めた。このままズルズルいけば根本辞任コールはさらに勢いを増す。対応を一歩間違えれば、’07年の消えた年金で参院選惨敗、内閣倒閣の二の舞いになる可能性は高い。根本の首を差し出し、局面を変えた方がいい」

 安倍周辺関係者が続ける。
「当然、局面打開策は話し合われている。7日、安倍首相は官邸で二階幹事長と20分にわたり協議した。互いに『今のところ順調』として国会対応を評価したが、安倍・二階会談直後から安倍周辺で、首相が次のような本音を漏らしたのでは、という未確認情報がパッと広まった。『とにかく根本さんで、できるだけ頑張ってもらう。しかし、どこかでは次を考えなければならない』と。それを聞いた側近が『次はあの若手のエースですか』と問いかけたという。多少枝葉がついているにしても、安倍首相がそれらしきことを官邸関係者に漏らしたのは間違いない」

 安倍周辺関係者に言わせれば、「次はあの若手のエース」とは小泉進次郎氏しかいない。

 当の安倍周辺関係者も断言する。
「今の野党攻勢を許しておけば、自民党も安倍内閣もジリ貧。それを終結するには当代きっての国民人気が高い政治家である小泉進次郎氏を利用するしかない。厚労部会長から一気に厚労相に就任させることで不正統計問題の鎮静化はもちろん、進次郎大臣就任フィーバーで、統一地方選までに自民党ペースに持ち込む。そうした考えを安倍首相が持ち始めたのは確かだ」

 進次郎氏を大抜擢し、いまの危機を乗り切る策の片鱗は「4日の衆院予算委員会で見え隠れしていた」と指摘する見方がある。
「厚労部会長として質問に立った進次郎氏は統計問題の不適切調査を“ガバナンスの欠如、組織の隠ぺい体質の表れ”と一見、猛烈批判したが、根本厚労相の続投は支持した。そして話題を変え、TPPは“安倍政権の大きなレガシー”と首相を大称賛。首相も進次郎氏とエール交換する有様だった。首相と進次郎氏の間では、常日頃から相当、連絡を密にしているのは間違いない。首相側近から最近、囁かれているのが、統計問題で最後に行き詰まったら“進次郎でいく”と首相が漏らしたという話。7日の二階幹事長会談後にパッと広がった話の真偽はともかく、進次郎厚労相誕生は実現する臭いがプンプンする」(自民党幹部)

 野党議員が警戒する。
「薬害エイズ問題時、隠れていたエイズ新資料が発見されたことを発表、原告団に謝罪した菅直人厚労相(当時)が英雄視された。同様に進次郎氏が新大臣に就任し、大岡裁きを断行すれば、国民は拍手喝采で選挙は自民圧勝の可能性が高くなるでしょう」

 厚労相シンジロー。

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