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JR西日本でまた不祥事 大阪環状線の運転士が走行中に喫煙

 JR西日本では和歌山駅の駅員が遺失物から現金約100万円を着服していたことが発覚し、当該社員を懲戒免職にしたばかりだが、またしても不祥事が発生した。

 同社は12月13日、大阪支社奈良電車区に所属する男性運転士(55)が、大阪環状線の電車を運転中に運転席で喫煙をしていたと発表した。同社によると、運転士は「たばこを吸うのが我慢できなった」と話しており、過去に数回の喫煙行為を認めているという。同社は乗務中やホームでの喫煙を社内規定で禁じており、今後、処分を検討する。

 運転士は12日午前7時10分頃、大阪環状線内回り普通電車を運転中に、大正駅(大阪市大正区)〜新今宮駅(同市浪速区)間(約1.6キロ)で、持参したたばこ1本を吸った。喫煙していた時間は約5分間で、携帯灰皿で吸い殻を処分したという。当時乗っていた乗客は、約200名と推定されている。

 新今宮駅で降車した乗客が同駅社員に、「運転士がたばこを吸っていた」と申告。運転士に確認したところ、喫煙の事実を認めた。

 電車の運転士の喫煙をめぐっては、大阪市営地下鉄で6月に回送電車を運転中にたばこ1本を吸ったとして、40代の男性運転士が停職1年の懲戒処分となった例がある。ただ、回送中と乗客を乗せての営業運転中とはワケが違う。電車の運転士は乗客の命を預かっており、自覚のなさが問われることになる。

 JR西日本では「会社を挙げて社員一人一人が信頼回復に努めている中で、このような事象は運転士としてあるまじき行為で、ご利用のお客様に不信感を与えてしまったことは誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます」とコメントしており、運転士には厳罰が下されることになりそうだ。
(蔵元英二)

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