肥後銀行の女性行員が約1億3000万円分の交通局カード購入し換金して着服

社会 2013年04月09日 11時45分

 肥後銀行(本店・熊本県熊本市)は4月3日、本店の庶務担当の30代の女性行員が同行の名を使って、熊本市交通局のバス・市電のプリペイドカード1億2836万円分を購入し、換金して着服し、遊興費などに使っていたと発表した。

 同行は3月27日付で女性行員を懲戒処分として解雇し、役員ら7人を管理監督責任で減給処分などにした。

 同行によると、女性行員は熊本県内の路線バスや熊本市電で使う、行員用のプリペイドカードを市交通局に発注する業務を担当。10年1月〜今年1月、肥後銀行名義で業務用と称して、カードを余分に86回購入。金券ショップで換金して着服した。

 着服額の総額は不明だが、カードの購入額は1億2836万円に上る。交通局への支払いが後日振り込みだったため、換金したカネの一部で購入費を穴埋めしていたため発覚が遅れた。

 2月末の支払期限が過ぎても2112万円が未払いだったため、3月上旬、市交通局が同行に確認して発覚した。未払い分は女性の親族が全額支払った。

 当初の購入額は1回3万円だったが、だんだんとエスカレートして、購入額が増えていったが、次第に自転車操業に陥ったもよう。

 女性行員は交通局には「11年から全支店の公用車を廃止して交通費がかかる」と説明しており、多額の購入にも、交通局側は「相手が肥後銀行なので不審に思わなかった」という。

 同行では「今回の事態発生を厳粛に受け止め、法令遵守意識のさらなる徹底及び管理態勢の強化に向け、役職員一同全力で取り組んでまいります」とコメントしている。

 同行では、11年7月に20代女性行員が顧客の預金約168万円を着服する問題が起きている。その行員は懲戒解雇された上、刑事告訴されたが、そんな事件が発覚しても、当該行員は着服をやめなかったことになる。
(蔵元英二)

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