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稼げるものはごく少数…令和スカウトマンの闇(5)

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提供:週刊実話

★犯罪を起こした元スカウトマン

 声をかけた女性の心のケアのみならず、時として体のケアまで強いられる現代スカウトマン。当然、女性にモテる者ほど業界向きだと言えるが、ミイラ取りがミイラとなる場合も珍しくない。

「僕らはよく『うつ病は感染する』と言うんですが、女の子が病んでしまう世界に触れているうちに、一緒に病んでしまうスカウトマンは少なくない。そうでなくても睡眠薬や安定剤を大量に欲しがる女の子は多いため、仮病を使って病院から入手して売りさばけば、底辺プレイヤーにとっていい小遣い稼ぎになりますよね。ところが、こうした輩は自分でもちょっと落ち込んだときに服用してしまい、そのまま依存してしまうのがお約束なんです」

 それゆえ、彼らが使いものにならなくなって業界を去った後、悲惨な報告が届く例も珍しくない。業界では「大量の安定剤を酒で流し込んで自殺した」「睡眠薬を飲んだまま風呂場で溺れ死んだ」なんて話が日常茶飯事だ。

 そして、元スカウトマンと言って記憶に新しいのが、一昨年に神奈川県で起きた座間9遺体事件の犯人とされるA。かつてAと同棲していた女性は「(彼は)めちゃくちゃ優しかった」と語っているが、スカウト業界の住人にとっては納得の証言だという。

「もともと“訳あり”の人間も集まってくる世界なので、元従業員が事件を起こすことはよくありますが、10人に1人も残らない世界ですからね。正直言っていちいち覚えていないんです。ただ、心を病み、果てにテレビや新聞で報道されるような大事件を起こす奴ってのは、突然、ミーティング中に奇声を上げたり、殴ってもニコニコしていたり、不思議と記憶に残っているんですよね。なので『心を病む前は女の子にも評判が良かったスカウトマンに限って…』なんて話もあるあるなので、業界歴の長い僕らとて他人事ではありませんよ」

 一時の気の迷いで命を絶つ者はもちろん、かの事件のような凶行に走るスカウトマンが現れないことを祈るばかりだ。

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