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ヒミツの薔薇園(10)滝沢秀明(タッキー)

 イケメンの知られざる素顔、ライブやテレビなどでもらした意外な本音、驚きの幼少期や交遊録などをフィーチャーして、丸裸にしちゃおうという連載。第10回目は、きのう6日、『滝沢歌舞伎2012』が千秋楽をむかえた滝沢秀明だ。

 タッキー&翼が今年、歌手デビュー10周年を迎える。タッキーこと滝沢秀明と今井翼はともに、13歳のときにジャニーズ事務所に入所。直後の1995年、ドラマ『木曜の怪談』(フジテレビ系)で主役となり、川野直輝(現在は役者)との3人で結成した“怪談トリオ”は、ジャニーズJr.ブームに火をつけた。

 そんななか、滝沢が頭ひとつ飛びぬけた存在になれたのは、いくつもの理由がある。ひとつめが、王子様キャラ。

 KinKi Kidsの堂本光一にあこがれて事務所に入ったが、その光一はジャニーズきっての王子様。のちに、滝沢、山下智久、山田涼介(Hey!Say!JUMP)がその路線に乗ったが、滝沢は、あのSMAPをも恐れさせた過去がある。

 怪談トリオがSMAPのバックダンサーを務めたとき、メンバー間で話題になった。「バックに、すごいかわいい子がいる」。当時のSMAPといえば、現在のような国民的スターにはほど遠かったため、のちに判明した「滝沢」なる子にたいして中居正広は、「潰してやると思ってた」らしい。

 ふたつめに、舞台役者としての才覚があったことも大きい。24歳のとき、新橋演舞場で初演された時代劇ミュージカル『滝沢演舞城』は、史上最年少座長を記録。やがて、年始に帝国劇場で『新春 滝沢革命』、春に日生劇場という年2回公演が恒例となり、今年も、きのう終幕した『滝沢歌舞伎2012』は全公演が即日完売という盛況ぶりだ。

 同舞台で演出を手がけたのも、男・滝沢を大きく変えた。装置や衣装などにもこだわり、今年はJr.内でおこなったオーディションの審査員に参加。優しくも厳しい、ストイックながらもアットホームな滝沢の歌舞伎。彼はいま、ジャニー喜多川社長が育てたい“世界で通じるアクター”にもっとも近い位置にいる。

 昨年は、新春舞台に上がった後輩全員にお年玉をわたし、総合計が60万円にもなった。今年で30歳になった。開拓者・滝沢の革命は、終わらない。

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