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愛知県警の警部が街で見かけた20代女性に3年近くつきまとう

 愛知県警は街で見かけた20代の女性に長期にわたって、つきまといを繰り返したとして、県警施設課の男性警部(45)を、6月13日付で停職3カ月の懲戒処分にした。警部は同日付で、依願退職し、職を追われた。同日、県警はストーカー規制法違反の疑いで、名古屋地検に書類送検した。

 送検容疑は、11年7月から今年3月までの2年8カ月にわたって、街で見かけた20代女性に一方的に好意を抱き、名古屋市中村区内の女性の勤務先やJR名古屋駅などで、何度も待ち伏せして声を掛けたり、つきまとったりした疑い。また、女性に許可なくスマートフォン(多機能携帯電話)で写真を撮ったりした疑い。

 県警によると、警部は女性に「好きです」などと声を掛けたり、「かわいいですね」などと書いたメモを見せたりしたという。女性が注意しても、つきまといがやまなかったため、昨年11月に県警に相談。今年3月に、名古屋駅付近で警戒していた県警の捜査員が、男に職務質問したところ、警察官であることが発覚。県警はストーカー規制法に基づいて警告していた。

 警部は事情聴取に対し、「一目ぼれしてしまった。女性と接点を持ちたかった」などと容疑を認めているという。警部は既婚者だった。

 大江英生首席監察官は「警察官としてあるまじき行為で厳正に処分した。被害者と県民に深くお詫びします。再発防止に努めたい」とコメントした。

 男なら誰しも、街で見かけた女性に好意を抱くことはあるだろうし、声を掛ける人もいるだろう。しかし、相手が嫌がっているにもかかわらず、長期間にわたってつきまとったのではアウト。ましてや、警察官がやる行為ではない。
(蔵元英二)

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