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米朝首脳会談決裂 韓国と北朝鮮が独自で突き進む南北融和②

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提供:週刊実話

★自由と公正を放棄した韓国

 もちろん北朝鮮も、このままでは済まないだろう。

 「正恩委員長は『恥をかかされた』と激怒して、実務担当者を処刑する恐れがあります。昨年初めまで外務次官として対米外交を任されていた韓成烈氏が米国のスパイとして粛清されていますから、最側近の金英哲党副委員長や崔善姫外務次官、李容浩外相らは、さぞかし首筋が寒いことでしょう」(同)

 3月1日、欧州を拠点に『千里馬民防衛』と名乗ってきた脱北者支援団体が『自由朝鮮』と改称し、正恩体制転覆を目指して“臨時政府”を発足させたとサイトで表明した。同団体は2017年2月にマレーシアの空港で暗殺された正恩委員長の異母兄・金正男氏の息子である漢率氏を支援していると発表した団体で、同時に正恩政権の代理人と化した文政権に対して「韓国は自由と公正を捨てたと世界から嘲笑されている」と批判している。

 「現在の韓国は朝鮮戦争前に酷似しています。第2次大戦後、南に駐留していた米軍が仁川港を離れたのは1949年6月のことでした。昼夜の別なく続く左右陣営の対立と反米デモに嫌気が差した米国は、防衛ラインを日本まで下げる決定をしました。その1年後、北朝鮮軍は韓国を併呑しようと雪崩を打って38度線を突破し、朝鮮戦争が勃発したのです。今回、声を上げた『自由朝鮮』は、このままでは正恩政権主導による核武装した『高麗連邦』が出現し、同時に韓国が南ベトナムになりかねないと危惧しています」(同)

 '73年1月27日、『パリ和平協定』が締結され全米軍は南ベトナムから撤収した。しかし、同協定が国際的な詐欺だと判明したのは、それからわずか2年後のことだ。北ベトナムが南をのみ込んだことで首都サイゴンは粛清の血で染まり、海はボートピープルであふれた。

 「ベトナム和平交渉をニクソン政権の下でまとめたのはキッシンジャー大統領補佐官ですが、同氏は現在トランプ政権の“ご意見番”です。今回の交渉決裂は、米国がベトナム戦争のサイゴン陥落から44年を経て、再びベトナムでの敗北を喫したことを意味しているのかもしれません」(軍事アナリスト)

 トランプ大統領がノーベル平和賞を望んでいることが世間に知られたが、パリ和平協定の立役者キッシンジャー氏と北ベトナムのレ・ドク・ト代表は、その年のノーベル平和賞を受賞している。

 今回の米朝決裂が「朝鮮戦争」の轍を踏むのか、南ベトナムのように“赤化”を呼び込むのか。

 朝鮮半島の視界は暗い。

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