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巨人 阿部次期監督と広島・菊池、西武・秋山「ダブル強奪」

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提供:週刊実話

 巨人を5年ぶりの優勝に導き「全権」が加速する原辰徳監督。胴上げ翌日には、阿部慎之助に引退を勧告し、今オフは広島の菊池涼介と西武の秋山翔吾の「ダブル強奪」を画策している。聞こえてきたのが、来季の日本一を花道に「監督勇退、阿部新監督説」だ――。
「監督の意向を聞いて、僕の将来のことを僕が思っている以上に考えてくださったので、そこで納得できた」

 9月25日、都内のホテルで会見を開いた阿部慎之助(40)は、笑顔で現役引退を表明。阪神から引退勧告を受けた鳥谷敬と違って球団と揉めなかったのは、原監督が監督禅譲を“密約”する形でコーチ就任を要請したからという。
「原監督の契約は2021年まで。順当なら再来年オフに阿部巨人が誕生する運びだが、阿部との会談で『連覇が達成できれば契約満了を待たずに勇退も考えている』と、来年オフの退団を示唆したとの情報もある。ただ、読売本社には今なお松井秀喜氏を次期監督に推す“ゴジラ待望論”が根強い。来季も優勝しなければ、阿部への監督禅譲どころか、抵抗勢力の反発で辞任に追い込まれる不安が残る」(スポーツ紙デスク)

 監督の複数年契約など、お題目にすぎないは周知の通り。現に第一次原政権では1年目の2002年に日本一を達成したものの、翌年は松井のメジャー流出や主力選手の故障が重なり3位に後退。その際、当時の三山秀昭球団代表とコーチ人事や戦力補強を巡る主導権争いで、原監督は辞任に追い込まれた経緯がある。

 その苦い経験を踏まえ、今回ひねり出したのが、将来の有力な監督候補である阿部の抱え込みだ。後継者に指名することで、松井氏を次期監督候補から弾き出し“雑音”を封殺する作戦。

 そして、次なる一手が昨年に続くFA大補強だ。ターゲットは、今年5月に国内FA権を獲得し、来季はさらに海外FA権を手にする広島の菊池涼介二塁手(29)と、今年8月に海外FA権を獲得した西武の秋山翔吾外野手(31)の2人。
「菊池は昨年まで6年連続ゴールデングラブ賞を獲得した名手。秋山は2015年にプロ野球新記録となるシーズン216安打をマークするなど、今季までに最多安打のタイトル4回を獲得した西武の核弾頭。2人はともに『メジャー挑戦』を目標に掲げているが、投手と違ってメジャーでは日本人野手の評価は低い。そのため、今オフ『国内移籍』に転ずる可能性がある、というのが原監督の分析のようだ」(同)

 MLBにおいて、外野手は特にスタープレーヤーが乱立するポジションで、競争も熾烈だ。日本人野手では30歳でメジャー挑戦した全盛期の青木宣親(ヤクルト)をもってしてもブルワーズ入団時の契約は2年総額2.7億円。秋山の今季年俸は2億3500万円(推定、以下同)だが、これでは現状維持も難しいというのが一部の見方なのだ。

 しかし、巨人でプレーすれば4年20億円程度の大型契約が見込める。結果、MLB球団と入団交渉はするものの、条件がかみ合わずに巨人入団という流れに落ち着くという読みだ。

 一方、菊池には「球団事情がつきまとう」と、担当記者は言う。
「国内へのFA移籍なら補償金や人的補償が入りますが、ポスティング移籍と違って、MLBへのFA移籍となれば完全な獲られ損となるんです。そのため『どうせ流出するならメジャーより国内球団へ』というのが広島の本音です」

 菊池を国内移籍へと駆り立てるのが、元同僚、丸佳浩の前例だ。丸の契約は5年総額25億5000万円。さらに菊池は東京出身で、「自分も巨人で」との思いは強いという。巨人は来季、打撃コーチに広島コーチ時代に丸、菊池を指導した石井琢朗氏(現ヤクルト)の就任も内定しており、受け入れの環境は整っている。
「今季の巨人を支えたのは、生え抜きの4番・岡本和真であり、将来が期待される吉川尚輝といった若手の存在も大きかった。彼らは、高橋由伸前監督が苦労して育てた選手たち。昨オフもFAで獲得した丸、炭谷銀仁朗をはじめ、岩隈久志、中島宏之など総額40億円規模の大型補強を敢行したが、大きな戦力となったのは丸だけ。今年も同様の補強をすれば、生え抜き組の反発は避けられない」(巨人OBの野球解説者)

 こんな大掛かりなFA補強が出来たのも、GMも兼務する「全権監督」だからこそ。逆に結果が出なければ、即座に責任を問われかねない。それを見越しての引退、監督修行だとすれば……阿部の嗅覚はすでに“名将級”かもしれない。

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