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これからが本番…北朝鮮漁船の違法操業と難破した船の残骸漂着

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提供:週刊実話

 全国いか釣り漁業協会によると、占拠された排他的経済水域(EEZ)にある大和堆(やまとたい)から日本漁船が離れることを余儀なくされた昨年と異なり、今年は約30隻の日本漁船が操業できたという。

 北朝鮮漁船による違法操業問題で、海上保安庁は8月、5月の下旬から実施している約3カ月間の取り締まり状況を公表した。巡視船は延べ360隻の北朝鮮漁船に放水銃からの海水攻撃を行ったが、この数字は、昨年7〜12月の約6カ月間の放水件数314隻を上回っており、今年はこれまで大和堆への侵入は許していない。

 ただ、昨年はイカが南下する9月以降、小型木造船に加えて大型鋼船が多数操業したこともあり、海保は今年も再び北朝鮮漁船が現れると見て、取り締まりを継続する。

 「金正恩党委員長は、トランプ米大統領との会談で、体制の護持と自らの命の保身が約束されたので、今では安心して国内での現地指導に力を入れています。夫人の李雪主を同行して、新義州の化粧品工場を現地指導したというニュースもありましたが、日本海側の水産加工工場に行っては、『もっと魚を獲れ、取った魚にもっと付加価値を付けて、おいしくて栄養のあるものを作れ』と叱咤激励しています。水産品の加工工場といっても、塩辛専門です。塩辛は保存も効いて、栄養価もあり、何よりも運搬もしやすい。軍隊への納入品としては最も喜ばれるから力を入れているのです」(北朝鮮ウオッチャー)

 海保が警戒を緩めない理由もここにある。正恩委員長が2013年以降、「魚を獲れ」と厳命し続けているのに、漁獲量が以前と同じような状況であれば、現地指導で「お前らは私の命令が実行できないのか」と叱責され、幹部連中のクビが飛ぶ。幹部は、漁師の尻をたたかなければならないのだ。

 「北の漁船は燃料不足でしたが、この問題は、核・ミサイル関係の部門への石油類の配分が減って、水産部門や民生部門にも回ってくるようになったので、燃料不足に悩まされることがなくなりました。ただエンジン類は旧態依然で、中国製の中古のエンジンですから、エンジントラブルで日本海沿岸に漂着するかもしれません」(同・ウオッチャー)

 現在、日本海はさほど荒れていないが、これからが本番だ。北のイカ漁攻勢とエンジントラブルを原因とする漂着が、再びニュースになるかもしれない。

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