『最高の人生の終り方』サポート役の前田敦子が葬儀屋らしさを発揮

トレンド 2012年01月24日 11時45分

 TBS系木曜ドラマ『最高の人生の終り方〜エンディングプランナー〜』が、1月19日に第2話『涙と葬儀屋の謎』を放送した。AKB48の前田敦子が兄を支える妹として葬儀屋のシビアさと人情味を出した。
 『最高の人生の終り方』は葬儀屋を主人公としたヒューマンドラマである。葬儀屋に運ばれてきた遺体から死者の人生に迫る。医療をはじめとする科学技術の発達で現代人の生活から死は遠ざけられたものの、高齢化社会を迎える中で改めて身近な問題になった。映画『おくりびと』が高評価を得たように死への関心が高まっている。『おくりびと』で主人公を納棺師にした山崎努が『最高の人生の終り方』で主人公の導き役で登場する点も因縁めいている。
 一方で『最高の人生の終り方』には警察御用達の葬儀屋という特殊性があり、事件死の遺体が運び込まれ、遺体の謎を明らかにするというミステリー色が強い。主要登場人物には刑事・坂巻優樹(榮倉奈々)がおり、一緒に遺体を調査するなど警察の手伝いをしている側面がある。

 同じく死体の謎を解くドラマでも、2011年放送の『アリアドネの弾丸』では警察組織との対立を描いたが、こちらでは葬儀屋がお清めと称して刑事にビール券を貢ぐなど癒着している。第2話では犯人逮捕直後に刑事が被害者の敵討ち的な感覚で容疑者を殴りつけており、法治国家から逸脱する警察の暴力を無批判に演出した。
 2011年最大のヒット作『家政婦のミタ』を主演した松嶋菜々子の出演で話題のフジテレビ系月9ドラマ『ラッキーセブン』も1月16日放送の第1話「新米探偵、女ボスからの初ミッション!」では主人公の探偵らは結果的には警察の協力したものの、警察との距離感は保っていた。
 葬儀屋を主人公とした点で『最高の人生の終り方』は画期的であるが、死者と向き合うよりも生前の謎を解くという刑事ドラマに近い。その中で葬儀屋らしさを出している存在が主人公の妹・井原晴香(前田敦子)である。AKB48は名実共に日本を代表するアイドルグループに成長し、その主要メンバーが連続ドラマに出演することは驚きではなくなった。ドラマ出演自体が話題になる時期は終わり、どのように演じるか女優として評価される。

 主人公・井原真人(山下智久)が葬儀屋を継ぐ前から家業を手伝っていた晴香は、葬儀屋としての必要知識が乏しい兄のサポート役という位置づけである。感情で動くこともある兄に、葬儀屋としてビジネスライクな考えを対置させる。それでいながら、最後は身よりのない遺体の葬式をする決断を後押しするという人情味を見せた。
 前田は2010年放送の『Q10』で女優としての株を挙げたが、無機質なロボットの役であり、演技力が評価されたとは言えない。主演作『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』は男装の美少女という華のある役どころであるが、学園生活をエンジョイする男子高校生になりきり過ぎて空回りの感があった。

 前田は誤解されやすい存在である。人気アイドルグループの「不動のセンター」と呼ばれると、高飛車なイメージを勝手に抱いてしまうが、劇場公演だけが活動という地下アイドルの時代からAKB48を支えてきた。草創期からのセンターは華だけでなく、他のメンバーを励ます縁の下の力持ち的な要素も必要である。葬儀屋を継いだ兄をサポートする晴香は自然体でマッチしている。

(林田力)

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