突然の便意にご用心! 夏の下痢の対策と解消法

社会 2016年08月06日 16時00分

突然の便意にご用心! 夏の下痢の対策と解消法

 夏の猛烈な暑さは、人の体にいろいろな影響をもたらします。熱中症などのありがたくない症状が主ですが、そのなかの下痢に悩まされる人が多いです。

 女性が便秘になりやすいのに対して、男性は下痢になりやすい。特に夏は、冷たい物など食べる機会も増え、お腹を壊すことも多くなります。下痢は突然起きるので、状況によってとても焦ります。

 今回は、医師の小田切ヨシカズ先生に、夏の下痢の対策や解消法などをお聞きしました。

■夏に多い急性の下痢
 「下痢は大きく分けて二種類あります。急性的なものと慢性的なもの。急性的なものは、細菌やウイルスが原因となる感染性のタイプと、冷たい物の摂取や暴飲暴食が原因でなる非感染性のタイプがあります。まさに夏に多いタイプです。慢性的なものは、生活習慣やストレス、もしくはその他の重い病が原因となったり、薬による副作用なども影響を及ぼしている場合があります」

■男性がなりやすい理由
 「男性が下痢になりやすい理由のひとつに、アルコールの摂取があります。夏は冷えたビールなどをたくさん飲むため、水分の吸収が間に合わず、便と混ざりあって排出されてしまいます。さらに、お酒と一緒に食べる脂っこいものも、胃腸に負担をかける原因となります。もうひとつは、ストレスです。男性は女性よりもストレス耐性が低く、自律神経が乱れやすい。すると胃腸の働きに悪影響を与え、下痢にもなりやすくなります」

■下痢がもたらす弊害
 「下痢によってもたらされる弊害は、排便の回数が増えることだけではありません。実は肛門にも大きな負担がかかっています。水っぽい便により、肛門の粘膜が弱まり、傷を付けてしまうことがあります。するとそれが痔に発展してしまうことも。固い便が肛門を傷つけてしまうと思いがちですが、下痢も気を付けなくてはなりません」

■下痢の解消法
 「下痢を止めるためには、まず腸を休ませること。辛いものなどの刺激物は避けるべき。改善に効果があるとされるのが、リンゴやバナナに含まれペクチンです。ペクチンは水溶性の食物繊維で、便の水分を吸収して固くする作用があります。紅茶に含まれるタンニンも効果あり。渋みのもとであるタンニンには、腸の粘膜を保護する働きがあります」

 熱中症対策として水分を摂ることは有効ですが、冷たい物をあまり飲みすぎると今度は下痢の原因になります。適度な摂取を心がけ、お腹をいたわってあげましょう。

【取材協力】小田切ヨシカズ
湘南育ちのサーファー医師。ワークライフバランス重視。現在、横浜の内科クリニックに勤務中。

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