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「傷も負けも一生忘れない」シュートボクシングの“若きエース”海人完敗も前を向く!

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海人

 『SHOOT BOXING 2019 act.2』4.27後楽園ホール大会でメインを託された“SBの若きエース”海人はオーストラリアの強豪、チャド・コリンズと対戦。今年2月にKNOCK OUTライト級王者の不可思に完勝したチャドは終始試合のペースを握り、海人も「主導権を握ることができなかった」と試合後に振り返っている。3Rには右ヒジで海人の左側頭部をカットするなど、優位に立ったチャドが判定勝ちを収めた。

 「敗因は全部。圧力(を受け続けた)と見られてもおかしくない内容。悔しい思いが強い。またコツコツやっていかないと」

 試合後、出血を止めるためタオルを頭に巻きながらインタビュールームに現れた海人は冷静に敗因を分析していたが、SBの海人エース路線は揺るがない。シーザー武志会長も「海人は前に出て来られると、圧迫されるというウィークポイントが見えた。いつもの海人じゃなかった。体力をつけなきゃダメだな。まだ若いですから、そういうのが分かったのはよかった」と前を向いた。

 「南側から入場できて、盛り上がってるのを実感できた。傷も負けも一生忘れない」

 リベンジしなければいけない相手として、ザカリア・ゾウガリー、チャムアトーン・ファイタームエタイの名を挙げていた海人だが、ここにチャドが加わることになった。

 今年はリベンジがテーマの年になりそうだが、この日の後楽園も超満員。海人に対する期待は増すばかりで、それは本人も感じている。だからこそ、今度は内容ももちろん、結果にもこだわらなければいけない。幸いけがは軽症、海人は既に次戦を見据え前を向いていた。海人のここから始まる物語に期待したい。

取材・文・写真 / どら増田

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