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カルト的人気、保てるか?『TVBros.』が月刊化、TV番組表の掲載廃止

 30年を超える歴史を持つテレビ雑誌の老舗『TVBros.』(東京ニュース通信社)のリニューアルが話題だ。これまで月2回の隔週刊だったものが、2018年4月より月刊化される。テレビ番組表の掲載を取りやめ、エンターテインメントに特化した内容になるという。

 これを受け、ネット上では「確かに番組表見てないからいらないかも」といった声が聞こえる一方で、「これまでの『ブロス』でなくなるのでは」と憂慮する声も聞こえてくる。

 「『TVBros.』は1987年創刊の雑誌です。サブカルチャー系の人間が執筆するコラムが多く掲載されることで知られ、80年代は、いとうせいこう、泉麻人、ナンシー関、えのきどいちろう、堀井憲一郎らが執筆していました。その後、90年代に入ると、芸能人のコラムも増え始め、爆笑問題、清水ミチコのほか、電気グルーヴの石野卓球、コーネリアスの小山田圭吾、忌野清志郎といったミュージシャンの連載も充実していました」(サブカルチャーに詳しいフリーライター)

 今回の月刊化にともない終了する連載は、お笑い芸人でミュージシャンのマキタスポーツ、広告ディレクターの箭内道彦、ミュージシャンのtofubeatsなどである。ある意味もっとも「ブロス」らしい連載が終わってしまうのだ。

 「とはいっても、光浦靖子の恋愛人生相談『傷なめクラブ』、清水ミチコ『わたしのテレビ日記』、ゲスの極み乙女。川谷絵音の『ブレないから、やるせない』などは継続する連載となります。このラインナップを見ると、女性の読者層をターゲットとしているように見えますね。エンタメ系月刊誌は競合するメディアも多いでしょうから、どう差別化していくかが重要だといえるでしょう。サブカルチャー雑誌だった『宝島』(宝島社)が、誌名そのままに、90年代はエロ、00年代は経済、10年代は裏ネタ雑誌と変遷していったように、大胆な変化が必要だといえるかもしれません」(前出・同)

 愛着のある読者が多いだけに、『TVBros.』のリニューアルは賛否両論を呼びそうだ。

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