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本誌記者“マッチングアプリ失敗”談 「鼻から上美人と横浜デートのはずが…」

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提供:週刊実話

 本誌『週刊実話』で格調の低い記事を任されることが多いフリー記者の私。今年の花見シーズンは近所の公園へ赴き、ワイワイ花見するリア充たちをしり目に、マスクを着け、深々とキャップをかぶり、ひたすらポケモンを探していた(『ポケモンGO』で)。

 公園の木々から迫り来る花粉と、強風による髪跳ねを防ぐために、職質ギリギリの格好でひたすら“ソロ充”した後、今度はマッチングアプリで恋人探し。『タップル誕生』で美女を片っ端から「いいね」していると、ある1人の女性とマッチングした。神奈川県で歯科助手をしているというアユミ(仮名)だ。

 アユミはプロフィル写真では顔が半分までしか見えていなかったので、美女なのかどうか判定しづらかったが、鼻から上半分は整っている。少なくとも“マスク美女”だ。彼女はメールの返信も非常に丁寧で、何げない雑談もすべて明るい文章で返してきてくれる。

 メールのやり取りを10ラリーほど続けるとLINEを交換した。

 LINEを交換した直後、私がいつもやる行為が、相手のプロフィルから過去の投稿写真を探ること。ここで“まだ投稿がありません”という表示になる女性は、業者の確率が高い(私の体感)。

 アユミは5年ほど前のプリクラの写真を1枚だけ投稿していた。その写真では、ややぽちゃギャルっぽかったが、決してブスではなく、このビミョ〜な写真を載せているあたり、業者ではないだろうし、性格もある程度良い予感がした。
 安心した私は、「横浜中華街に行ってみたい」と提案すると、アユミは快くOKしてくれた。

 そこですかさず私は、「LINEで通話したい」ともう一歩踏み込む。しかしこれは、恥ずかしいと断られてしまった。私の中で、美人は声もかわいい(※橋本環奈を除く)という方程式があるため、通話でいろいろ見極めたかったのだが…。まあ、声は会ってからのお楽しみと、ポジティブに考えた。

 デートを約束した日から、私は毎日のように「横浜中華街」の店々をチェック、万が一に備えて、ホテルの位置も把握した。ここまで予習をしたのは、大学受験以来かもしれない。愛のパワーとは、なんて人を成長させるのだろうか。

 そしてデート前日、翌日の確認を軽くしてみると、アユミから返ってきた内容は
「ごめ〜ん! 急に風邪引いちゃって明日行けなくなっちゃった。ほんとごめんね(涙)」

 ウソつけボケ!!!! もし本当に風邪なら、せめてお前から能動的に連絡してこいやカス!!! 私が確認しなかったら、当日ドタキャンするつもりだったのか!? そもそも、5年前のブスなプリクラを見た時点で、お前なんてナシだったわ!! 悔しくねーぞ!! お高く止まってんじゃねーぞ!!

 という気持ちは心の中で押し殺し、「全然いいよ! 大丈夫? また体調治ったら行こうね!」と、紳士的に安否の確認と、次に持ち越しの旨の返信を送ってみた。しかし何日たってもこのメッセージに既読が付かなかった。

 居ても立ってもいられず電話をしてもみたが、アユミが出ることは一向になかった…。クソアマがっ!!!

 アユミは何がしたかったのだろうか。とりあえず君に注いだ時間と労力を返してほしい。

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