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新春ビッグ対談 王貞治×柴田勲②「巨人の補強はまだ終わらない?」

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提供:週刊実話

柴田 一方の広島はどうなると思いますか? さすがに丸の移籍にはカープファンからもブーイングが起こったようですが、チームへの影響はどうですかね。

王会長 主砲・丸が抜けても大丈夫じゃないかな。1、2点差をひっくり返されて、終わってみたら負けている、そんな粘りのチームカラーは、そう簡単に崩れない。広島は今季、82勝のうち41勝が逆転勝ちだった。それに1点差の試合も20何勝かあった(23勝16敗、勝率5割9分)。つまり、試合運びの巧みさでものにしてきた。だから軸が抜けても全員でカバーできるのが広島なんだ。過去に黒田博樹や前田健太といったエースたちが抜けても黄金期を築いているのだから、4連覇の可能性だってありえるんじゃないの。

柴田 しかし、巨人は今年、稀に見る大型補強を行い、是が非でもこれ以上のV逸は避けたい。5年振りのV奪回は至上命題で、50億円近い補強費はそのために使っているようなものです。

王会長 まあ、巨人という球団は、優勝しないと意味のないチームだからね。だけど、まだ終わりじゃないんじゃないの。噂では、日本ハムの主砲・レアード内野手をマギーの後釜として狙ってるという話もあるようだし…。

柴田 巨人はすでに、西武からFAで炭谷銀仁朗、オリックスから自由契約となった中島宏之、メジャーリーグからビヤヌエバと契約を果たしている。ただ、いずれも野手偏向の補強です。巨人の最大の弱点は、野手より投手陣。それも、リリーフ陣をどう立て直すかが大きな課題だと私は思っているんですよ。

王会長 マリナーズにいた岩隈久志も獲っている。肩の不安がなくなったのだろう。どこまでやるのか注目したい投手だ。

柴田 岩隈はマリナーズに移籍後、’15年にはノーヒットノーランを達成するなど、メジャー通算63勝(39敗)を挙げています。日本時代も近鉄にいた’04年に15勝で最多勝。楽天にいた’08年に21勝、防御率1・87で最多勝、MVP、沢村賞などタイトルを総なめにした実績を持っています。過去を振り返ると、大変な投手ですね。ただ、昨年9月に右肩を手術し、今季はメジャー登板ゼロで退団。あるメジャーの評論家は「輝かしい実績とは裏腹に、右肩の他に背中や右手中指などの故障が多い」と述べ、過度の期待は禁物だという意見もあるようです。

王会長 今オフの巨人にとって、岩隈は「投手」としては初の補強だけど、原監督もそこらへんはきちっと把握しているはず。場合によっては、後ろを任せるようなこともあり得るかもしれない。春季キャンプでどこまで投げ切れるか、見極めることになるだろう。
(明日に続く)

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