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お笑い芸人 豪快伝説 其の三十七『友近』

 お笑い芸人。コメディアン。エンターテイナー。そんな彼たちがかつて刻んだ偉大なる伝説、爆笑列伝を紹介していく連載の37回目。サーティーセブンバウトは、友近だ。

 コントで幅の広い人物像を描くため、“変幻自在のキャラ姉さん”というキャッチコピーを付けられた。毎日変わる現場で、必ず好みの男性を見つけることから、“よしもとのセックスシンボル”とみずから呼んでいる。要約すると、才能あるエロ女。それを楽しんでしまうところが、友近を芸人たらんとしている。

 そもそも、友近の名が一般的に広まったのは、ネタ番組の隆盛、ピン芸人日本一を決める『R-1ぐらんぷり』の浸透、なだぎ武とのロマンス…がほぼ同時期に重なったタイミングによるところが大きい。

 のちに、ネタ番組は終了。『R-1』でも優勝せず、なだぎとも破局。運気的には降下する材料がそろったが、引きの強さが異常。実母・千鶴さんが、業界でも当たると有名な占い師のせいか、友近からは運の乱れがいっさい見えない。

 板の上で演じたいと思えば、単独ライブを開催する。温泉に行きたいと思えば、温泉ロケの仕事を入れる。女優に挑戦したいと思えば、ドラマ、映画に出演する。痩せたいと思えば、DHCの広告塔になって、ダイエットに成功。CM出演まではたした。男が欲しいと思えば、一般男性の彼氏ができる。そして、本格的に歌いたいと思えば、関西ローカルで演歌の番組をスタートさせ、完全パロディの演歌歌手「水谷千重子」をデビューに導いた。

 ビートたけしでさえも、「あんなことやったら、勝てないよ」と舌を巻いた友近の水谷。彼女の曲を口ずさめるマニアは希少ながらも、豆腐を駆使した曲芸や、J-POPを演歌風に歌う様子、演歌歌手を親しく「ちゃん」付けする様、共演者を手のひらで転がせるトーク術などは、誰もが一度は目にしたことがあるはず。もしかするとわれわれは、知らないうちに、友近の術中にハマっているのかもしれない。(伊藤由華)

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