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元祖アキバ系パフォーマー FICEの 『私たちヲタクです』アキバの移り変わりと裏道散歩

 アキバっていうと人によってけっこうイメージが違う。それはいつ頃のアキバをイメージしているかが違うから。特に、アキバに頻繁に通ってるわけじゃない大多数の人は記憶が以前訪れたところでとまっているからね。なにげに多いのは「駅前の公園でバスケット」という人。自分の親世代だと「家電と言えば秋葉原」だというし、祖父母になると「得体のしれないもの売っている小さな店がごちゃごちゃしてた」と言う。また、最近来るようになった人は「でっかいヨドバシカメラあるよね」が多いかな。

 私たちFICEが活動始めた2001年はちょうど「駅前のバスケット」の公園が封鎖された年。この公園の跡地には、現在の高層ビルが建つまでしばらく大きな立体駐車場があったりした。中央通りはぱっと見の景色は今ともうあまり変わらなかったけど今ほど人がいなかった。通り沿いには露天が出ていて串焼きステーキやかき氷買って食べたのを覚えている。そういえばあの露天、いつのまにかいなくなったなぁ…。
 そのあとドン キホーテができたりヨドバシカメラができたりUDXができたりして今の姿に。その影ではアキバを代表するようなお店がたくさん消えて行った。事件も色々あった。ヤマギワが火事になったりメイド狩りなんてものが話題になったり。そして今年、最も痛ましい無差別殺傷事件があった。

 そもそも街中にメイドさんがあふれるようになったのはここ近年。電車男が大ブレイクしてアキバが一気に注目をあびて、観光客がわんさか押し寄せるようになってから。それまでもメイドさんはいたしメイド喫茶もあったけど、今みたいに道を歩けばすぐメイドさんにあたるようなことはなかったです。

 こんな時の移り変わりがめまぐるしい秋葉原だけど歴史を感じるのは表通りだけじゃない。むしろ裏通りに、この急激な変化からひっそりと身をかくすように昭和のたたずまいが残っている。ピカピカのUDXがどーんとかまえるすぐ脇に、とってもレトロな乾物屋さんがあったり、高層ビルを背景にちょっと細道をはいると営業してるのかしてないのかよくわからない「たばこ」の看板があったり…。
 なんか不思議なタイムスリップ的感覚にくらっとする。裏道を気の向くままにぶらぶらするだけでいい。注意深く見回してみると新たな発見がつきない。そのなかでもとっておき。ビルとビルの隙間の猫道みたいな細い路地…大人ひとりがやっと通れるくらいで道にはとても見えないけど…をはいっていくと、四方をビルで囲まれて民家1軒くらいのスペースに小さな小さな神社がある。
 ビルに囲まれているため薄暗いところに細い光が射しているのがかえって神秘的だ。もともとは撮影で訪れたんだけどあとで調べたら「花房神社」っていうらしい。江戸時代からこの場所にあるそうだ。

 表のアキバもいいけれど、たまには裏アキバも散歩してみては?そして、「花房神社」をぜひ自分の足で探してみてほしいです。

<プロフィール>
FICE(ファイス) 完全人型アンドロイド(2001年2月製造、FIRE(炎)+ICE(氷)=FICE)のアニメビジュアルパフォーマンスユニット。
アキバを中心にオリジナルCDを引っさげてパフォーマンス活動によって 人々の心の平和とどこからともなく現れる敵から街の平和を守ってます。近年では、ライブハウスでの活動がメインとなり、2007年は年間201本達成と活躍中。

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