【放送事故伝説】プロデューサー激怒!ある理由で納品拒否になったドラマとは

芸能ネタ 2018年09月23日 21時20分

【放送事故伝説】プロデューサー激怒!ある理由で納品拒否になったドラマとは画像はイメージです

 1973年に放送された連続ドラマに『市川崑シリーズ・追跡』(フジテレビ系・関西テレビ制作)という作品がある。タイトルの通り映画監督の市川崑が監修したドラマ番組なのだが、本作は日本のドラマ史上では珍しく、俳優のボイコットにより放送が打ち切られたドラマなのだ。

 本作は中村敦夫演じる事件記者が諸々の事件の真相を追い求めるという社会派の内容。全19話の制作が予定されていたが、前述のボイコットにより16話をもって完結してしまった。

 当時『追跡』の打ち切りを報じる新聞記事によると、第16話「汚れた天使」(脚本:石堂淑朗)の監督を当時、若者に絶大な人気を誇っていた舞台演出家の唐十郎に依頼。しかし、出来上がった作品は、唐独自のアングラ色の強いもので、完成品を見た局のプロデューサーたちは「お茶の間の理解を得ることができない」と判断し、唐の許可なく本作の放映を「飛ばし(未放映)」にしてしまったのだ。

 当然、唐十郎は激怒。「放送しなければ(関西テレビとは)絶縁する」と宣言した。すると、主演の中村敦夫、共演者の常田富士男、助監督が唐の考えに呼応するように「今後の撮影には参加しない」との声明文を出してしまったのだ。

 しかし、関西テレビは考えを曲げず頑として「汚れた天使」を放送せず、交渉は決裂。『追跡』の撮影は不可能となり、最終回は描かれることなく打ち切りとなってしまったのだ。

 なお、「汚れた天使」の内容はおおむね、石堂淑朗の書いた脚本通りだったが、不破万作が演じる緑のおばさんは「グロテスクで気持ち悪い」と関西テレビのウケが非常に悪かったという。また、犬の姿をした人間が常田富士男を追いかけ回すシーンが「わけが分からない」と理解されなかったという。当時の新聞によると、犬のシーンはプロデューサーによっては「思わず笑ってしまった」と評価している部分もあるが、最終的には「これでは視聴者が理解できない。社会派ドラマに必要なリアリティーも感じられない」との判断が下され、放送に至らなかったというのが真実のようだ。

 なお、唐十郎は後に編集中のクズフィルムをつなぎ合わせ、99%ボツ作品と同じの自家版「汚れた天使」を制作。出演者や新聞記者、一般のお客さんを呼び、六本木自由劇場ほか全国7カ所で自主上映会を催し、日の目を見たという逸話がある。

 ちなみにこの自主制作版の「汚れた天使」は2005年に再上映されているが、近年は上映した形跡がない。また『追跡』そのもののソフト化もいまだ実現していない。該当エピソードとともに「幻のドラマシリーズ」となっている。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

ピックアップ
芸能ネタ新着記事

秋ドラマ出演ワキ女優エロス 新木優子、広瀬アリス、石川恋、大政絢、石橋杏奈①
2018年10月23日 21時03分

チケットの“ばらまき”でも客席が埋まらなかったジュリー
2018年10月23日 13時03分

人気Youtuber、街行く女性を“ブスババ抜き”で炎上 「ブスにブスって言ってなにが悪い」と燃料投下
2018年10月23日 12時05分

注目動画

一覧へ

アクセスランキング

  • 総合

  • お笑い

  • アイドル

注目画像
  • ゆうみ 最新DVD『ふわっとゆうみ』発売記念 7月16日
  • 平塚奈菜 9枚目DVD『32(サーティーツー)』発売記念 7月16日
  • 柳瀬早紀 12枚目DVD『溢れる想い』発売記念 7月16日
  • 阿部桃子 ファーストDVD『switch on』発売記念 7月9日
  • 手塚せいあ 3枚目DVD『手塚せいあはリアル彼女』 発売記念 7月9日
  • 本田みく デビューDVD『MIX Juice』発売記念 7月9日
  • 戸田れい 25枚目DVD『BEAU T RENTE』発売記念 7月8日
  • 本郷杏奈 2枚目DVD『はにかみカノジョ』発売記念 7月2日

一覧へ

▲ページトップへ戻る