世の中甘くない! モンゴル総選挙で元小結・旭鷲山、元横綱・朝青龍の兄が落選

社会 2012年06月30日 17時59分

 6月28日、モンゴル国民大会議(国会、定数76)の総選挙の投票が行われ、日本でも注目されていた元小結・旭鷲山のダバー・バトバヤル氏(39=民主党)、人民党から出馬した元横綱・朝青龍の兄で元格闘家のドルゴルスレン・スミヤバザル氏(36)はともに落選した。

 同選挙では最大野党の民主党が、保守派の与党・人民党を議席数で逆転し、新たな与党に躍り出る見込み。

 モンゴルは昨年、17.3%という驚異的な経済成長率を記録する一方、収入格差の拡大と物価高にあえいでおり、与党・民主党が国民の不満の的となったようだ。

 バトバヤル氏は91年に、先の夏場所で史上最高齢優勝を果たした旭天鵬らとともに、初のモンゴル人力士として来日。92年春場所(3月)で初土俵を踏み、95年名古屋場所(7月)で新十両、96年秋場所(9月)で新入幕、97年春場所(3月)で新小結に昇進した。“技のデパート・モンゴル支店”と称されるほど、多彩な技で活躍。10年以上、幕内の座を保ったが、虚血性心疾患のため、06年九州場所(11月)途中で引退。

 引退後は帰国し、08年6月のモンゴル総選挙に民主党から出馬し、トップ当選。09年5月からは大統領時別補佐官を務めている。今回、再選を目指したが、残念ながら落選した。

 一方、スミヤバザル氏は96年アトランタ五輪、00年シドニー五輪にレスリング・フリースタイルのモンゴル代表として出場。輝かしい実績を引っ提げて、プロ格闘家に転向。K-1、新日本プロレスに参戦したが、プロではかんばしい成績は残せなかった。

 08年には首都ウランバートルの市議選に立候補し、当選。スミヤバザル氏は初の国政選挙へのチャレンジだった。
(落合一郎)

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