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オリックスの新1番打者・福田周平が打率.296、出塁率.387で絶好調 「投手以外ならどこでも守ります」と貪欲

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福田周平

 「1、2番が出てくれるとチームがいい勝ち方が出来る」

 オリックスの西村徳文監督は、オープン戦において1番の福田周平、2番の西浦颯大の出塁率と得点力の高さを評価。開幕からこの1、2番コンビでシーズンに臨むことを決めた。

 特に、プロ2年目にしては異例のキャプテンに指名した福田は、オープン戦17試合中16試合に出場し、打率.296(54-16)、三塁打4本と長打率.481、得点圏打率は.500、四球を8回選んでいることから、出塁率も.387と好成績を残した。本人は「試合数が少ないですから」と自嘲気味に話していたが、若手主体となったチームの先頭打者としての活躍が期待出来そうだ。オープン戦では「左投手の方が打っていた」こともあるが、本人に左投手への苦手意識はなく、西村監督は相手投手の左右に関係なくオーダーを固定したいタイプの監督なので、余程のことがない限り、1番福田は揺るがないだろう。

 「今年は打率の1割、出塁率を上げたい」

 春季キャンプで福田は今シーズンの目標のひとつに、このようなことを話している。23日の試合後には丸々1割上回ったのだが、24日に打席数が多かったこともあり、打率が上がり、出塁率が下がるという現象が起こっている。「四球が取れていることが大きいですね。四球は調子のバロメーターだと思っているので。どの打順であっても塁に出ることを心掛けている」と福田が野球をする上で、「平常心であること」「落ち着いて打席に入ること」を昨年から話しているが、「引きつけて四球を選ぶこと」が加わったことで、相手チームにとって厄介な1番バッターになるのは間違いない。

 「僕は1年間でやりたい。143試合トータルで。開幕だからといって力み過ぎても良くない。僕のやることは決まっているので」

 どんな気持ちで開幕に臨むのか?と尋ねると、このような答えが返ってきた。福田はいつもブレない。しかし、昨年は大きな怪我をしながらも、「大丈夫」「問題ない」と言いながら、シーズン終盤の試合に出場し続け、貪欲さ溢れるアグレッシブなプレーを見せる姿に、首脳陣やチームメイト、スタッフの胸を打っていた。西村監督はこうした経緯から、福田をキャプテンに指名したと思われる。「キャプテンとしての仕事は何もしてない」と話す福田だが、あの貪欲さ溢れるプレーを見せ続けることで、結果的にチーム全体が盛り上がっていけばいいだろう。

 「ピッチャー以外ならどこでも守りますよ!とにかく試合に出たい」

 福田の貪欲さは、これまでのオリックス(特に野手)に足りなかったことの一つ。打線では、福田と主砲の吉田正尚が怪我なく1年間機能し、チームを牽引して行けば、今年のオリックスは間違いなく面白いチームになる。

取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ

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