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安倍首相が画策する電光石火の日朝首脳会談、衆参ダブル選挙

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提供:週刊実話

「安倍首相と金正恩委員長の日朝電撃会談実施は9割がた固まり、大詰めの段階だ。そのために菅官房長官が拉致担当最高指揮官として異例の訪米をした。日朝電撃会談実現後、安倍首相は衆参ダブル選挙に打って出るでしょう」

 こう断言するのは自民党内部情報筋。同筋の話をまとめると、日朝会談寸前までの経過と今後の展開のストーリーはこうだ。

「安倍首相は日朝会談実施に向け、あらゆるチャンネルを使い探ってきた。安倍政権を支えてきたアベノミクスの好調さが米中貿易戦争で一気に雲行きが怪しくなった。中国経済がガタガタになれば、2019年の参院選、消費税増税にモロに悪影響を及ぼす。それを未然に、一気に吹き飛ばす方策は日朝電撃会談しかない。だから昨年からあらゆるチャンネルでチャンスを探っていたのです」(自民党内部情報筋)

 最初に動き出したのは、昨年6月に行われたシンガポールでの第1回米朝首脳会談後だ。トランプ大統領が金正恩委員長に拉致問題の解決を進言。さらに、同大統領が金委員長に「経済援助は日本が中心だ」と囁いたことが大きいという。これを機に北朝鮮は日朝会談に再び前向きとなり、一度は断絶状態だった日朝関係が再び“そろりそろり”と動き出したというのだ。

 警備局外事情報部外事課長などを歴任した警察庁出身で、「官邸のアイヒマン」と称される公安エリート、北村滋内閣情報官の動きは特筆もの。第1回米朝会談以降、朝鮮労働党統一戦線部の金聖恵(キム・ソンヘ)統一戦略室長と接触を続けていたのだ。

「ソンヘ氏は金委員長の実妹、金与正氏の側近中の側近で、金正恩体制の重要人物です。そのソンヘ氏と北村氏は頻繁に極秘接触していた」(同)

 さらには、警察庁出身で神奈川県警本部長も務めた拉致問題対策本部の石川正一郎事務局長も’18年秋から、モンゴル・ウランバートルで北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使と接触している。

「今年2月、ベトナムでの米朝会談でトランプ大統領が再び拉致問題に触れた折、金委員長は安倍首相ともいずれ会う考えを示したのです。首相はその情報を北村、石川両氏らの極秘情報とすり合わせ、金委員長がトップ会談に応じる意思があると確信したといいます」(同)

 下準備として、日本政府は3月に国連人権理事会への対北朝鮮非難決議案の共同提出を見送った。4月公表の外交青書からも『圧力を最大限まで高めていく』との文言を削除するなど、日朝会談への障害を取り除き始めているのだ。

「3月に北朝鮮から中国を通じて“条件付きで日朝首脳会談に応じる”と正式に連絡があったようです。官邸の慌て様は凄かった。4月に安倍首相が訪米しトランプ大統領と会談したのに続き、拉致問題担当の菅官房長官を米派遣させたのは、詰めの協議です。つまり、菅官房長官の異例の訪米が“ポスト安倍への外交デビュー”という情報はまったくのデマ。今回の菅官房長官訪米には、北村情報官も同行している。金委員長との首脳会談実現に向け、安倍首相が“無条件対話”を呼び掛けたのは、北朝鮮への切り札だったのです」(公安関係者)

 日朝会談は具体的に今後どうなるのか。
「アメリカの出方を窺いつつ、日程調整するはず。私は巷間、噂になっている7月7日、場所は中国と見ています」(前出・情報筋)

 いま永田町で囁かれているのは7月7日に日朝会談、同10日衆院解散、8月4日に衆参同日ダブル選挙というスケジュールだ。

 前記のように、米中貿易戦争で世界経済はリーマンショック級の大不況に陥る危機にある。

 2017年度の日本の対中輸出額は約15兆円。中国に進出の日本企業は約3万2000拠点。米中貿易戦争がさらにエスカレートすれば、日本経済の損失は計り知れない。結果、10月からの消費税10%は凍結となる。安倍政権の支持率を上げるための起爆剤が日朝会談で、消費増税再凍結の信を問う大義名分の衆参ダブル選挙となるわけだ。

 自民党内でもダブル選挙を想定し、派閥パーティーなどが活発化している。
「パーティー券販売時、秘書らも『ダブル選挙の可能性があるので1枚でも多く、よろしく』と力が入っています」(政治部記者)

 5月9日、派閥の先頭を切って二階幹事長率いる志帥会は4000人を集めた。安倍首相も駆け付け「民主党政権誕生の悪夢を繰り返さない。大黒柱の二階さんと気持ちを引き締め戦う」とハッパをかけた。

 13日は石破派(見込み出席者数1500人)、14日麻生派(同4500人)、15日岸田派(同3000人)、そして安倍首相派閥で党内最大の細田派(同4500人)は21日開催だ。
「安倍政権の安定支持の中心は、アベノミクスと株高。それが崩れれば、安倍政権は倒壊する。日朝会談より米中貿易戦争終結のほうが衆参ダブル選挙勝利への近道です」(経営アナリスト)

 周到に準備した日朝首脳会談に誤算の風も吹き出し始めた。9日、北朝鮮は国連制裁決議違反の弾道ミサイルを発射したのだ。

「金委員長はチキンレースを再び始めた。トランプ大統領が態度を硬化させれば、日朝会談の周到なシナリオは音を立てて崩れ、ダブル選挙勝利の方程式は狂う」(前出・公安関係者)

 七夕に2人は会えるか。

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