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プロ野球開幕 広島vs巨人 炎上「丸焼き」ベンチ裏

 広島サイドからすれば、「よくもヌケヌケと…」といった心境だろうか。

 丸佳浩外野手(29)が読売系列のメディア取材に応じ、今シーズンの個人的な目標を聞かれた。広島時代の丸は個人的な目標、数字をあまり語ってこなかった。しかし、メディアサービスもあったのだろう。差し出された色紙にこう記した。
「銀座でパレード」――。

 巨人は日本一に輝いた2012年オフ、東京の銀座、京橋でパレードを行っている。原辰徳監督(60)はもちろん、当時を知る巨人ナインは鳥肌の立つような感動を覚えたという。

 丸は花の都の銀座で、そんな思い出を作りたいらしいが、広島サイドは“ツブシ”に本腰を入れつつある。
「広島のジョンソンが23日のオープン戦の先発登板を回避しました。球団は詳細を明かそうとしませんが、関係者によると『調整の必要な体の箇所が生じた』とのこと。巨人との開幕2戦目の先発が予定されていただけに、ちょっと気掛かりです」(スポーツ紙記者)

 計算に入れていた左腕がしばらく登板できないとなれば、戦い方も少し変わる。

 広島の開幕投手は、昨季、最多勝と最高勝率の二冠に輝いた大瀬良大地が初めて務める予定だ。次の2戦目に来日5年目の実力派左腕が控えていたため、緒方孝市監督(50)も冒険ができたのだろう。

 「巨人打線のキーマンは丸です。原監督の構想では2番打者を任される可能性もありますが、4番の岡本和真の前に長打力のあるバッターを入れ、大量得点も狙える打線にしたいと考えています。守備面でも、丸が加入したことで『センターライン』が固定できます」(スポーツ紙記者)

 丸を乗せると、巨人が勢いづく。4連覇を狙う広島にとって、丸に打たせないことが重要となる。

 「広島の弱点を挙げるとしたら、先発枠と外国人選手枠なんです。先発枠はまず、大瀬良、ジョンソン、野村祐輔。次は3年目の左腕・床田寛樹。5番手以降は、昨季不振だった岡田明丈、九里亜蓮、薮田和樹、高卒3年目のアドゥワ誠といったところ。ジョンソンの欠場が長引くと、先発陣が一気に弱くなります。新加入のレグナルト、ローレンス両投手の評判はいいんですが、外国人枠の問題がある。昨季19ホールドを挙げた救援のフランスアと、昨季25本塁打の外野手バティスタは外せません。4人までしか登録できないので、メヒア、レグナルト、ローレンス、ジョンソン、ヘルウェグの5人で残り2枠を争う図式です」(同)

 だが、弱点である外国人選手の登録枠が「丸を炎上させるストロング・ポイント」に変わるかもしれない。

 「レグナルトは中継ぎを予定して獲得した左腕ですが、先発の経験もある。内角をえぐる速球派で、巨人もデータはほとんど持っていない。ローレンスは先発、救援どちらでもいける右腕。技巧派だが、マリナーズ時代から左打者に投じるチェンジアップに定評があり、『左殺しの変化球投手』と言われていました」(米国在住ライター)

 ジョンソンの欠場を逆手に取り、両投手を巨人戦にぶつけてくるかもしれない。

 また、緒方監督が絶大な信頼を置く救援左腕のフランスアは、昨年8月に18試合に登板し、月間防御率0・51を記録。150キロ台後半の剛速球、そして、丸の嫌いな外角に逃げるスライダーが得意球だ。ドミニカのカープアカデミーから這い上がってきたこのハングリー左腕の脅威は、丸が一番分かっているはずだ。

 「丸の後継者として、24歳の西川龍馬が飛躍しそう。昨季は規定打席に届きませんでしたが、3割9厘の高打率を記録し、苦手の守備も三塁から外野にコンバートされたことで払拭されつつあります。本塁打の数は減っても、広島本来の足を絡めた野球に原点回帰するのではないかと見られています」(球界関係者)

 広島が機動力野球を前面に押し出した場合、巨人は弱点を晒すことになる。強肩の小林誠司、炭谷銀仁朗の両捕手はいるが、精神的支柱である40歳の阿部慎之助をスタメンで使えなくなるからだ。

 一時、左ふくらはぎの張りで離脱していた阿部は、開幕一軍が危ぶまれている。その阿部は代打でしか使えないのはもちろんだが、こんな指摘も聞かれた。

 「5番を予定していた新外国人ビヤヌエバの調子がイマイチ。ゲレーロも安定しないため、巨人は5番を託す選手がいません。ベテランの亀井善行か、阿部の復帰待ちとも言われる始末。4番の岡本の後に強打者を置かないと、得点効率はダウンします」(同)

 二塁の定位置を掴みつつある吉川尚輝が1番、坂本勇人、丸がその後に続くが、一塁ベースが空いていたら、対戦投手は4番の岡本にストライクを投げてこない。その場合、丸が出塁しても“ムダ打ちの残塁”となる。

 「巨人育成のイスラエル・モタが注目されています。長打力があって、ファームでは打ちまくっています。高給取りのビヤヌエバ、ゲレーロを諦めて、『こっちを育てたほうがいい』との声も聞かれました」(同)

 ゲレーロは年俸4億円、ビヤヌエバは出来高込みで3億円強、丸も推定4億5000万円と伝えられている。丸が広島の新外国人投手の餌食になれば、ファームで同じセンターを守る“年俸240万円”のモタと比較対象されそうだ。

 丸がしくじれば、Gファンもバッシングを始め、大炎上の丸焼けとなる。

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