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新日本G1、内藤哲也が激戦制し初勝利も「2敗する余裕はない」と残り7戦全勝宣言!

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内藤哲也

新日本プロレス
『G1クライマックス28』
Bブロック
▽19日 後楽園ホール 観衆1,730人(札止め)

 昨年の覇者・内藤は初戦で、昨年のG1クライマックス決勝で勝利したケニー・オメガと再戦。ベストバウト級の大熱戦の末、敗れてしまった。第2戦は比較的苦手とする石井智宏との試合だった。両者は対戦するたびに石井のゴツゴツとした攻撃を内藤が受け、石井もまた内藤の頭部から落とす技の数々を受け切るというギリギリの闘いを繰り広げてきた。

 これは試合後に分かったことだが、この日の内藤は今までにない危機感を背負いながら、石井と対峙していたようだ。試合の序盤は緊張からか、内藤にしては珍しく動きにキレがなかった。しかし石井の打撃を浴びているうちに、本来の動きが戻ってきたのだから不思議なものだ。15分が経過してからは石井の当たりも過去最高レベルのものに。これを内藤が返し続けていく展開になった。場内はカウント2.9の攻防や、観客が床を足踏みして音を鳴らす「重低音ストンピング攻撃」の連続。内藤のスワンダイブ式ドロップキックを喰らっても倒れない石井の打たれ強さも尋常ではなかった。

 ここからはどちらが勝ってもおかしくない展開だったが、最後は石井が必殺の垂直落下式ブレーンバスターで決めに入り、持ち上げたが内藤がデスティーノで切り返した。何とか返した石井だったが、直後に内藤の正調デスティーノが見事に決まり、内藤が公式戦初勝利を収めた。内藤は石井に何やらささやいてからリングを後に。会場からは敗れた石井にも盛大な拍手が送られた。

 インタビューブースに現れた内藤は珍しくベンチに倒れ込むと「石井戦のことを振り返ればいいですか?石井のこと、振り返ればいっぱいあるよ。言いたいこともいっぱいあるよ。でも、彼との闘いは終わってしまったからね。これはG1クライマックス。リーグ戦だから。もう終わった人のことを言っても、しょうがないでしょう」と石井戦について言及することはなかった。

 続けて「よく言われるのが『リーグ戦は9試合あるから、2敗ぐらいまでセーフ』みたいな見方があるけどね、よく考えてよ」と前置きする。「この後、ケニー・オメガが全勝してしまったら、俺の優勝はないからね。つまり開幕戦で負けた時点で、俺の自力優勝はないから」とプロ野球ファンの内藤らしい言い回しで持論を展開した。

 「2敗までOK?そんなこと言ってる余裕は、俺にはないんでね。とは言え、ケニー・オメガに負けたのは事実だから、俺にできることは、残り7試合全勝することでしょう。波乱は起きないでしょう。残り7戦、俺は全勝しますよ」と宣言した。「あとはケニー・オメガが、足元すくわれないことをね。彼も気をつけながら、この先闘った方がいいよ。今日の対戦相手は後藤なんでしょ?せっかく俺に勝ったんだ。何なら残り全勝して、このまま優勝決定戦に行ってよ。俺もそれを望んでるよ。なんせ俺はケニー・オメガに負けた身ですからね」と他力の状況にあることを踏まえてコメントした。

 ただ、内藤が発言したように、ケニーに決勝進出のマジックが点灯しているとしたら、そのマジックが減らぬように内藤は勝ち続ける必要がある。「ケニーの決勝進出を望んでいる」と話したが、この日の石井戦には勝ちへの執念を感じるものがあったのも事実。圧倒的なファンの支持ある。内藤は残り試合全勝を狙い、ケニーにプレッシャーを与えつつ、最終日の8.12日本武道館大会のメインイベントへの出場を目指す。

取材・文 / どら増田
写真 / 舩橋諄

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