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大横綱・白鵬 勝つ方程式を持つ “したたかな頭脳”

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提供:週刊実話

 大相撲は、4大関すべて休場という前代未聞の状態が名古屋場所を襲った。これで賜杯争いは2横綱に絞られたも同然だ。逸ノ城に1敗はしたが、横綱白鵬(34)の年齢を感じさせない充実ぶりは変わらない。

 先場所も三役経験のない朝乃山が優勝するなど、世代交代が進む大相撲界。若手のターゲットは、もちろん第一人者の白鵬だが、幕内最高優勝回数を誇る大横綱にとって、彼らの追撃など、どこ吹く風だ。

 初日の新小結阿炎を皮切りに、2日目から朝乃山、北勝富士、竜電と、新鋭を総なめ。とりわけ圧巻だったのは朝乃山戦だった。

 場所前、「この壁を破らないと上にはいけない」と意気込み、出稽古に来た先場所覇者・朝乃山の挑戦を受け、9勝2敗。最後は右張り手から土俵に叩き付け、脳震とうまで起こさせた。本番でも豪快に上手投げで転がし、涼しい顔だった。

 ある協会関係者は、この取組を見たあとで皮肉たっぷりにこうつぶやいた。
「最近の白鵬は、休場してじっくりと体を休めた後、また出てきては優勝することの繰り返し。先場所の休場も“ズル休み”とまでは言わないが、まさに“休養十分”って感じだな」

 確かに白鵬の休場は、去年からの9場所中、実に6場所という多さである。
「手術はせず、自分の血小板を注入して断裂した組織の回復をはかる最新の再生医療を受け、これが功を奏したと言っています。しかし、本当に先場所、休場しなくてはいけない状態だったか、疑問視する声もある。出稽古の朝乃山を粉砕したように、場所前も絶好調でしたからね」(担当記者)

 白鵬の“反則まがい”の行為は他にもある。名古屋の暑さはことのほか有名で、力士たちは仕切り前から汗びっしょりだが、白鵬は相手の手を滑らせるためか、絶対に汗を拭かないというのだ。6日目の碧山戦では、立ち合いでなかなか手をつかず、「第一人者なのに。あと味が悪い」と、境川審判部長代理(元小結両国)も渋い顔だった。

 相撲は“心・技・体”とよく言われるが、白鵬にはプラス“頭脳”という武器もあるらしい。勝つ方程式はすべて頭の中に入っている。

 高安との大一番を楽しみにしていたファンが多い中、休場当日にあたる予定だったのが白鵬。戦わずして勝ち名乗りを受けた白鵬には“勝利の女神”でもついているのか。

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