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総裁選より「御身大切」“猟官運動”に奔走する永田町の怪人たち

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提供:週刊実話

 自民党総裁選真っ只中、安倍晋三首相の周辺では官職を得ようと、圧勝ムードの現首相に働きかける“猟官運動”が始まっている。

 自民党担当記者が言う。
「首相の選挙対策本部の発足式には、党国会議員の9割近い346人が駆けつけ、陣営は早くもポスト争奪の足の引っ張り合いにまで発展しています」

 猟官運動の筆頭は甘利明氏。甘利氏といえば、'16年に建設業者からの裏金問題が発覚し、経済再生担当相を辞任したが、ミソギは済んだとばかりに選対事務総長を務め、復権を狙う。
 3選後は財務相説が飛び交うが、消費税10%の“実行犯”となる針のムシロ席。実際には、党政調会長あたりが有力とされている。

 加計学園からの裏献金疑惑などを追及されてきた下村博文元文科相(細田派事務総長)は官房長官狙い。
「これを阻止せんと、何か新たな疑惑がないかと探る党内議員も複数いると聞いています」(政治部記者)

 下村氏の思惑通りになれば、菅義偉官房長官はどう動くのか。
「安倍さんにとっては、来年の参院選が最大のヤマです。その大事な選挙を仕切る二階俊博幹事長(79)がヨロヨロで、官邸に不満が寄せられている。そこで、菅幹事長説が急浮上しています。萩生田光一幹事長代行も有力候補ですが、肝心の二階さんが続投意欲満々なんです。習近平国家主席の訪日問題もあり、中国に強い二階さんを切ると後々面倒だと、安倍さんは頭を抱えていますよ」(同)

 出馬を模索していた野田聖子総務相は、党内の一部勢力が「仮想通貨疑惑」をリークし、推薦人潰しまでされて断念。閣僚続投の思惑で安倍支持に回ったが、疑惑を掘り下げようとする向きもあり、戦々恐々だ。

 一方、参院派閥のドン・青木幹雄元参院議員会長の指示で、石破茂氏の支援に回った竹下派ですら、裏では逆の動きを見せている。
「青木さんの指示でシブシブ石破支持をまとめている吉田博美参院幹事長などは、総裁選中でも堂々と首相と携帯一本でやり取りし、石破氏に『安倍の個人攻撃はするな』と恫喝する有様です」(夕刊紙記者)

 吉田氏が期待している見返りは、来年の参院選での比例特定枠出馬だという。
 キーマン・小泉進次郎筆頭副幹事長は、「総裁選中立で入閣。“沈黙はポストなり”」(官邸記者)だそうだ。

 猟官運動が政権崩壊へとつながらなければいいが…。“入閣”の地位をまるで獲物にして“猟”をするかのように狙って群がっている面々。今まさしく、永田町の怪人たちの腹の探り合いが続いている。

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