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中日 松坂大輔「200勝」優先にチームが空中分解危機

 ゴールデンルーキー・根尾昂が連日メディアで取り沙汰されている中日だが、新たな難題に直面していた。“平成の怪物”こと松坂大輔(38)の扱い方だ。

「’18年の中日は若い選手が育ち、チーム再建に希望の持てるシーズンとなりました。観客動員数もアップしました。その最大の功労者は松坂です」(名古屋在住記者)

 右肩痛の癒えた松坂は昨季、11試合に登板し、6勝を挙げた。しかも、松坂が登板する試合は大観衆となり、ファン投票1位で球宴にも選ばれた。中日経営陣はホクホク顔だったが、喜んでばかりはいられない。

「背中を痛め、1カ月ほど投げられない時期もありました。先発投手なのに、登板間隔がバラバラ。1度投げたら、10日以上空けなければならないし、『休みながら使う』というのが、与田剛新監督(53)の見解でしょう」(同)

 ところが、だ。昨季の勝ち頭(13勝)であるガルシアが契約延長の交渉でモメて退団。これで「6勝」の松坂がチーム勝ち頭タイとなり、数字上「開幕投手候補」となったのだ。

「松坂は日米通算170勝となりました。200勝達成に色気を示しており、自分では復活を遂げたと思い込んでいます」(球界関係者)

 昨季の数字を見る限り、「あと30勝」を達成するには5年が必要。“エース松坂”という扱いに営業サイドは大賛成だろうが、現場を預かる与田監督はたまったものではない。ローテーションが不規則なロートルが稼ぎ頭では、6年連続Bクラスのワースト記録を更新させるだけだ。

「松坂と同じ6勝を挙げた笠原祥太郎とは、中身が全然違います。笠原は3勝が広島からで、唯一、広島に勝ち越す原動力となりました。笠原を主軸に、ドラフト2位の梅津晃大、昨季後半戦でローテ入りした藤嶋健人など若い投手で先発陣を固めたいと与田監督は思っているはずです。松坂は先発枠の争いで負けてしまうかもしれない」(同)

 かといって、肩に不安を抱える松坂にリリーフ登板はさせられない。若手が順調に育てば二軍落ちだろう。

「谷間の先発となっても、営業サイドは許しませんよ」(前出・名古屋在住記者)

 与田監督は侍ジャパンの投手コーチ時代、若かりし頃の松坂を見ている。「何とかしてやりたい」とは思っているものの、シビアな評価を下しているという。

 だが、松坂は完全復活を自負している。ローテの谷間扱いとなれば面白くない。

「伊東勤ヘッドコーチは西武監督時代に松坂を指導してきました。伊東ヘッドが松坂を叱ったり宥めたりしていくのでは」(同)

 荒木雅博、岩瀬仁紀、浅尾拓也らのレジェンドが引退した今、松坂はチームの精神的支柱にならなければならないが、善くも悪くも投げたがりの性格。ローテ入りがアブないと分かれば、後輩たちの面倒など見ていられない。“反乱分子”と化すおそれもあるのだ。

「昨季の松坂は、自己申告で投げるか投げないかを決められました。森繁和前監督が特別扱いし、周囲もそれを許していたからです。営業は松坂と新人・根尾で集客アップを狙いたいところ」(前出・球界関係者)

 実力主義の采配にムクれなければいいが…。

「根尾の起用法も難しい。ファン、経営サイドは’88年の立浪和義以来となる開幕スタメンを期待していますが、ショートの守備力は、現時点で京田陽太のほうが上。根尾を優先すればチームは崩壊してしまう」(同)

 チーム浮上のカギは、2人の“大物の処遇”にかかっている。

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