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大阪市住吉区職員が死亡者の預金引き出す

 またまた、大阪市職員の不祥事が起きた。

 大阪府警住吉署は6月27日、引き取り手がない死亡者のキャッシュカードを不正に使って預金を引き出したとして、大阪市住吉区役所保健福祉課副参事・田中身延容疑者(55=大阪府河内長野市小山田町)を窃盗の疑いで逮捕した。

 同区役所によると、田中容疑者は昨年4月から、行き倒れで死亡した身寄りのない人の火葬の支援や遺留品の保管、管理などを1人で担当していた。

 逮捕容疑は、今年1月上旬に死亡した同区の70代男性のキャッシュカードを不正に使用。同月中旬、コンビニの現金自動預け払い機(ATM)で数回にわたり、計数十万円を引き出し盗んだ疑い。田中容疑者は「交遊費や、借金返済のためのカネが欲しかった」と容疑を認めているという。

 同署によると、男性は飲食店で食事を喉に詰まらせ搬送先の病院で死亡。引き取り手がないため、遺体の他、キャッシュカード、携帯電話などの所持品は、担当の田中容疑者が受け取ったという。

 その後、3月になって大阪市内に男性の娘がいることが分かり、所持品などは娘の元へ渡った。後日、娘が通帳記入した際、死亡日より後に現金を引き出されていることが発覚した。

 同署ではカードの暗証番号を把握した経緯や、親族が名乗り出ていないケースでの余罪がないかなどを調べている。

 田中容疑者は76年4月に同市に採用された。同区役所は「市民の皆様の信頼を著しく失墜させる事態となっておりますことは、誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます。今後、早急に事実関係を確認の上、事実であれば厳正に対処いたしますとともに、服務規律の確保について重ねて徹底し、市民の皆様の信頼回復に努めてまいります」とコメントしている。
(蔵元英二)

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