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“女子プロ名勝負製造マシン” 高橋奈苗率いる「パッション・レッド」

 熱き情熱軍団が女子プロレス界を席巻する。高橋奈苗率いる「パッション・レッド」がメンバーを補強し、その規模を拡大。これまでのNEOだけでなく、JWPでも台風のような猛威を振るっている。

 高橋といえば全日本女子プロレス時代には最後のWWWA世界王者に君臨。フリーを経てSUNのメンバーになると、プレーイング・マネージャーとして先頭に立ち、活躍してきた。そして今、幾度かのプロレス生活のピークを迎えている。
 このパッション・レッドは昨年5月、NEOマットで高橋が華名とシングルマッチを行った際、共闘を申し込まれ、そこに夏樹☆たいようを加える形で始動。従来の女子プロレスにはなかったスピードと激しさでトリオの面白さを存分に発揮してきた。
 勢いづく高橋は、昨年10月に井上京子との頂上決戦を制しNEOの二冠王座を奪取。だが今年5月、さくらえみとの防衛戦で後頭部を強打し王座から転落。9月20日には田村欣子に敗れタイトル戦線から一歩後退したと思われた。
 そして9月23日、パッション・レッド3度目の自主興行では、新メンバーの公開オーディションを実施。パッション・ホッティ(堀田祐美子)、パッションRayの2選手が軍団入りした。

 これにより従来のNEOだけでなく、JWPもターゲットとしてロックオン。闘う相手に合わせメンバーを選抜するスタンスを取る。
 ただし、軍団内ではオリジナル・メンバーの高橋、夏樹、華名の意向が大きく反映されている。この1年半の戦いを通じて培ってきた3人の絆は強く、揺らぐことはない。ホッティが暴走しても、遠慮せずに“ダメ出し”をする環境を作っている。
 「メンバーが増えても、リングを熱くするというパッション・レッドの目的を見失わずに、お互いがライバル心を保ち続けるようにしたい。私たちのスタンスは変わらないし、熱くする場所を増やすためにメンバーも増やしたわけですから。華名がガソリンをまいていくと言ったが、このメンバーならどんな相手でも対応できる。お客さんも熱くなっているし、まだまだやるべきことはたくさんある!」と高橋は言う。
 また、対JWPにおける高橋個人のターゲットは、春山香代子が保持するJWP無差別級王座になるが、「誰とでもいい試合をやる自信がある!」という自負もある。
 夏樹はNEO認定のハイスピード初代王者に輝いたものの、JWPの米山香織に王座を奪われたばかりだ。150センチの小柄な体形を駆使し、ハイスピードという新たなジャンルを創造しており、当面は米山へのリベンジが目標になる。
 華名は激情のバチバチ・ファイトを身上とし、バトラーツ・スタイルに師事。復帰して2年経つが、10月10日のNEO新木場大会では高橋とのコンビで、井上京子&松本浩代を破りNEO認定タッグ王者となり、タイトル初戴冠を果たした。
 それぞれ個人プレーと軍団でのファイトを使い分けつつも「女子プロレスを熱くさせる」という思いは不変のもので、パッションが出現するリングは熱帯地帯のようにサバイバル。名勝負製造マシンと称される軍団の信用度は抜群で、各団体に活を入れながら闊歩(かっぽ)している。

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