search
とじる
トップ > その他 > 笑って許せる? 伝説のクソゲーを総チェック

笑って許せる? 伝説のクソゲーを総チェック

 任天堂のファミリーコンピューター発売から今年で30年。家庭用ゲーム機が普及しだした当初から「クソゲー」という言葉がどこからか聞こえるようになり定着した。主にゲームを酷評する際に用いられる言葉だが、他にも制作者のおかしな方向性への頑張り、たまたまあったバグがシュールすぎるなど、笑える要素がある時にも使う。これらの作品は、「笑って許せるクソゲー」、「バカゲー」などと呼ばれるが、どんな作品がゲーマーたちの印象に強く残っているのか? チェックしていきたい。

●「たけしの挑戦状」
 1986年にファミコンソフトして発売。あのビートたけしが監修したというインパクト以上に、この作品は理不尽な難易度で有名。ゲーム中に一応クリアのヒントは隠れているのだが、攻略本なしでのクリアは至難の技だ。しかもその攻略本も、「読んでも解けない」と出版社に苦情が殺到したという話もあるほど。「クリアできないのに面白く感じる珍しいゲーム」、「空を飛んでると、巨大な鳥やUFOに襲われるのには当時からツッコミを入れてた」などの昔を懐かしむ意見から、「次世代機でリメイクしてくれたらハードごと買う」、「今のハードでパート2を作るなら、ハードを叩き割りたくような無茶なゲームであって欲しいし」など次世代機での発売を希望するものまであった。

●「デスクリムゾン」
 1996年にセガサターンのソフトして発売されたガンシューティングゲーム。当時の雑誌レビューなどで酷評され、ネットでは“クソゲー界の征夷大将軍”などと呼ばれることもある。確かに操作性やグラッフィックなども酷いのだが、実写を加工したなんともいえない安っぽいオープニングムービーと、そのムービー中に主人公のコンバット越前が緑色の扉の前で発した「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!」などの迷セリフの数々が話題となり、現在では笑いのネタにされることが多い。ちなみにプレイした人の話では、明らかに笑わせに来てるとしか思えない独特なグラフィックと、時々発せられるコンバット越前のシステムボイスに慣れれば、多少は楽しく遊べるらしい。

●「GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH」
 1996年にプレステーション用ソフトとして発売されたガンダムを題材にしたキャラゲーム。ただ、どこのユーザーを狙ったのかわからないが、『機動戦士ガンダム』の世界を実写とCGで再現している。このゲームで有名なのが、原作では主人公アムロのライバルとなるシャアの容姿で、原作とかけ離れた太りぎみの体型の外国人俳優が担当している。説明書を見ても、よく意味のわからないゲーム操作法に苦戦するユーザーを、さらに笑いで殺しにくる珍ゲームであった。

●「メジャーWiiパーフェクトクローザー」
 2008年の年末にニンテンドーWii用ソフトとして発売され、「なんでバッターは背を向けて立ってるんだよ」、「審判も後ろ向き(笑)」、「どこから突っこめばいいんだ」とシュールなバグの数々が、話題となった。他にも野球ゲームとしてあってはならない不具合が数々あり、しかも、アニメ化もされた人気野球マンガ『MAJOR』のキャラゲームということで、当時はかなり大騒ぎとなった。しかし、あまりの笑えるゲームシステムの数々に、当時のネットでは、「下手に真面目に作ってハンパなキャラゲーになるよりも、こっちのほうが面白い」、「これは伝説になる」などと発言する人もいた。

 ゲームの開発にしっかりと予算を使うようになった現在、昔ほどクソゲーは量産されなくなったといわれるが、毎年数本は、クソゲー扱いされるものが発売されているのも事実。ゲームファンは、クソゲーを買ってしまっても、「自分なりの楽しみ方」を見つけられるような、度量の広さを持つことも大切かもしれない。(斎藤雅道)

関連記事


その他→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

その他→

もっと見る→

注目タグ