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韓国・北朝鮮「同時崩壊」世界から見放された“厄介者”外交

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提供:週刊実話

 4月25日、ロシアのウラジオストクで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と、ロシアのプーチン大統領による「露朝首脳会談」が行われた。会談時間は3時間以上に及び、その後のディナーまで含めると5時間もの長丁場となった。

「金正恩氏は、2月の米朝首脳会談の決裂をふまえ、ロシアに対米交渉の後ろ盾の役割を担ってもらおうと考えていました。しかし、会談時間こそ長いものの、唯一の収穫は北朝鮮有事の際の“亡命ルートの確認”くらいです。金正恩氏の『助けて! プーチン』の哀願も空しく、袖にされています」(北朝鮮ウオッチャー)

 その4日後、朝鮮労働党の機関紙『労働新聞』は、「金(きん)はなくても暮らせるが、コメがなければ1日も生きられない」という正恩氏の発言を紹介し、食糧増産を強く推奨した。これは「金正恩はいなくても生きていけるが、コメがなくては生きていけない」とも解釈できる。こんなブラックジョークのような発言の掲載が許されるほど、北朝鮮は追い詰められているのだ。

 ロシアに冷たくあしらわれた北朝鮮は、もはや最大の同盟国である中国に頼るしかないが、中国も米国と貿易戦争の真っ只中だ。

「交渉は難航し、両国間の意見がまとまるのは、もうしばらく時間がかかりそうです。中国は今のタイミングで米国を刺激することは絶対に避けたい。当分の間は北朝鮮を表立って支援することはできないでしょう」(国際ジャーナリスト)

 結局、中露に見捨てられた北朝鮮は、国連の制裁を前に日干しになるのを待つしかない。

 一方、韓国も世界から見捨てられつつある。
「4月11日に行われた米韓会談でトランプ大統領は、文在寅大統領を『鼻であしらった』といわれています。しかも、韓国政府は否定していますが、実際に2人がサシで話したのは、たったの2分でした。実質、門前払いされたのです」(同)
 もはや米国と対等な話し合いもできないほど落ちぶれた韓国は、経済面でもピンチを迎えている。

 スマートフォンで世界シェア1位を誇る韓国の大企業「サムスン電子」が4月5日に発表した’19年1〜3月期の連結営業利益は、前年同期比60%減の6兆2300億ウォン(約6000億円)と、大幅な減益だったのである。
「サムスン電子は、日本からスマホの製造装置である工作機械を輸入して、欧米や日本のデザイン、機能を模倣して安く組み立てる“コピペ・ビジネス”で大きくなりました。しかし、徴用工問題で日本企業の資産差し押さえが実行されれば、日本の報復措置として『工作機械の禁輸・輸出制限』が行われる可能性があります。もしそうなれば、サムスン電子は終わりです」

 サムスン財閥が韓国GDPに占める割合は約2割と大きい。
「韓国経済は“サムスン1本足打法”と揶揄されています。そのサムスン財閥の中核企業であるサムスン電子の業績が悪化するだけで、韓国経済は一気に困窮してしまうのです」(経済アナリスト)

 さらに、韓国の中堅財閥である「錦湖アシアナグループ」が、国内2位のアシアナ航空を売却すると4月15日に発表。実質的に、同財閥は解体されることになったのだ。

「韓国経済は極端に財閥に依存しており、それ以外の企業の業績は微々たるものです。大財閥を補完していたクムホのような中堅財閥まで解体されれば、韓国経済はいよいよ終わりと言ってよいでしょう」(同)

 このため、国際ビジネス社会における“世界の韓国離れ”も急速に起きている。米資本の企業においては、すでに韓国からの事業撤退が始まり、さらに同様の動きが欧州や中国企業でも出始めているという。
「蜜月関係だったドイツでも、10年前に頻発した公共工事受注に絡む贈収賄事件で複数の市長が逮捕された後、韓国企業は排除されていますし、フランスをはじめとする欧州企業でもパートナーシップを破棄する動きが加速しています。そればかりか中東やアフリカのマーケットからも韓国ビジネスの慣習、いわゆる安かろう悪かろう製品の押し売りやパクリ商法にノーが突き付けられています」(同)

 さらに、宗教の世界でも韓国排除の動きが加速しているようだ。
「韓国では国民の3割がキリスト教徒とされ、文氏夫妻も敬虔なカトリック信者です。このため、世界のキリスト教社会においてそれなりの存在感を示してきたのですが、その立場が最近になって揺らいでいるのです」(韓国ウオッチャー)

 これは、昨年10月に文氏がバチカン(ローマ法王庁)を公式訪問した際、ローマ法王に訪朝を依頼したことが原因とされる。
「訪朝依頼に対して、バチカン市国のみならず、多くのキリスト教国家から『ローマ法王の政治的利用だ!』との批判の声が上がり、韓国はキリスト教社会でも次々と味方を失っているのです。文氏は、北朝鮮問題に前のめりになるあまり、あらゆる場面で勇み足をやっている印象です」(同)

 それなのに、北朝鮮は韓国に対しても冷たい態度を取り、ミサイル発射を再開した。「正恩氏のソウル訪問」という計画も、南北両サイドで話題にすら上がらなくなっている。

 世界から見放された韓国と北朝鮮の“同時崩壊”も、そう遠くはないのかもしれない。

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