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【放送事故伝説】『モーニングショー』で自殺者発見、『ズームイン朝!』でも…

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日本テレビ

 これは1971年(昭和46年)の6月17日の朝日新聞に掲載された記事である。記事によると、この日朝、熱海市某所の海沿いのガケの中腹でひとりの女性が足に怪我を負い動けなくなっているのを偶然通りかかった地元漁師が発見した。女性は全治1か月程度の重傷で、ガケで倒れていた理由は不倫者同士による心中であった。

 彼女はこの日、不倫相手であるタクシー運転手のYさんと熱海に来ていたが、お互い家庭のある身であり、許されざる恋であった。そのため二人はお互いの心にけじめをつけるため心中を決意。ガケから海へ向かって飛び降りたが、女性だけうまく海に落ちずガケの中腹に取り残されてしまったのだ。

 さて、女性と同時に海へ飛び込んだ男性だが、彼の死体は思ってもみない状態で発見された。この日の朝、テレビ朝日(NET)の人気番組『モーニングショー』(1964年〜1993年)のスタッフ達は「熱海で急増する自殺者たち」というテーマで熱海を訪れていた。

 スタッフは自殺の再現のためゴム人形を崖から落とし、実験を行っていたのだが、ロケの最中に昨晩、ガケの中腹で発見された女性の心中相手である男性の水死体を発見した。

 ハプニングに慣れている『モーニングショー』のスタッフたちも、さすがの本物の死体発見には驚いたが、そこは報道番組。ロケは自殺者の調査から海底から本物の水死体を引き上げるドキュメンタリー企画に変更し、死体こそ撮影しなかったが、緊迫した生の雰囲気を視聴者に伝えることに成功したという。

 この『モーニングショー』とよく似ている話には、「ズームイン朝!水死体発見事件」という都市伝説がある。

 日本テレビの朝の人気番組『ズームイン朝!』の名物コーナー「お天気リレー」の生中継の最中、ロケ先の池で突然水死体が流れつき、あろうことか、その模様が生放送される、という最悪な放送事故があったという。もっとも、これは有名な都市伝説のひとつで、実際に放送された事故かどうかは定かではない。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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