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小学生の子ども2人に新聞配達を強要した父親を逮捕

 大阪府警西堺署は小学校5年の長男(10)と同3年の長女(9)に、未明の時間帯に新聞配達をさせたとして、2月27日までに、児童福祉法違反の疑いで、読売新聞販売店「YC深井」のアルバイト配達員で、2人の父親の森田順次容疑者(31=堺市中区大野芝町)を逮捕した。

 逮捕容疑は、1月22日と23日の午前2時頃、同区内で2人に朝刊の配達を手伝わせた疑い。児童福祉法は、18歳未満の子どもに午後10時から午前3時までの間、新聞配達や路上での物品販売などをさせることを禁じている。

 同署によると、森田容疑者は店をバイクで出た後、自転車の2人と待ち合わせ、担当する130戸のうち30〜40戸を割り当てて、朝刊を配達させていた。1月に情報提供があり発覚し、捜査していた。

 森田容疑者は「1年ほど前から手伝わせていた。楽をしたかった。法に反するだろうとは思っていた」と容疑を認めている。

 堺市教育委員会によると、2人は昨年4月頃から学校を休みがちになり、月に10日以上欠席することもあった。出席をしても、居眠りが多かったという。森田容疑者は学校に「子どもたちが起きられない」と説明していた。

 昨年11月、2人が新聞配達をさせられていることを知った担任が、やめさせるよう求めたが、森田容疑者は「教育方針だ」と受け入れなかったという。

 ひと昔前なら、貧しい家庭の子どもが家計を助けるために、法律で許された範囲内で新聞配達をするケースは少なくなかったが、「楽をするために手伝わせた」というのでは、開いた口がふさがらない。
(蔵元英二)

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