イチロー粘り勝ち マリーンズとメジャー契約へ

スポーツ 週刊実話 2018年02月27日 18時03分

 イチロー(44)の粘り勝ちということか。

 マーリンズがオフの補強に失敗した。ヤンキースの元スーパースター、デレク・ジーター氏が最高経営責任者(CEO)に就任した新体制は、今オフ、「世代交代」を積極的に進めたが、すべては裏目に出てしまった。
 「ジーター氏の言う『世代交代』には、チーム総年俸を減らすこと、つまりコストカットの意味が強く含まれていました。高額年俸のベテラン、主力選手を放出しましたが、ファンが納得できる有望な若手の獲得もなく、単に戦力ダウンさせただけ。“メジャー最強”と称された外野陣は、一気に陳腐なものに成り下がってしまいました」(特派記者)

 イチローも、コストカットの流れによって解雇された1人だ。ジーター氏らの新体制が着手する前の外野陣は、他球団がうらやむ3人がレギュラーを張っていた。故障歴はあるものの、昨季59本塁打を放ったメジャーを代表する長距離砲のスタントン(28)、走攻守に長けたイエリッチ(26)、強肩・強打のドミニカ人オズナ(27)。この主軸3人をすべてトレードで放出してしまったのだ。
 「コストカットの結果、マーリンズはメジャー登録可能な40人枠のうち、外野手は3人だけ。うち2人は去年、メジャーデビューしたばかりの新人で、3人目の外野手に至ってはメジャー経験すらありません。これでは戦えません」(同)

 残留できた選手も怒っている。自らトレード志願する選手も出るほどの状態で、地元ファンも新体制を強く批判していた。
 「キャンプイン早々、マーリンズを最下位に予想する評論家の声もあります」(大リーグ解説者)

 そこで、急浮上してきたのがイチロー帰還論である。
 「イチローはメジャー残留を希望しています。今なら、メジャー最低保証年俸の53万5000ドル(約5700万円)でも契約できると見られています。地元ファンに愛されたイチローを呼び戻せば、新体制への批判も緩まるだろうという思惑でしょう」(同)

 バッシング封じのための帰還論は、イチロー獲得に動いている地元の中日、古巣オリックスにも届いている。その影響だろうか。去る2月10日、宮崎でのキャンプを視察したオリックス・宮内義彦オーナーは報道陣に囲まれた時に「私から言える立場でもない」と、はぐらかすだけだった。
 メジャー帰還を目指すイチローを最後まで見守り、「その可能性がゼロになったところで動く」という姿勢は変わらないようだ。
 「マーリンズのイチロー帰還論は、バッシング緩和が目的で、本当の意味でのチーム補強ではありません。イチローだって分かっているはず。こういう“ついで扱い”されても、メジャー帰還にこだわるのは疑問です。オリックス、中日は今こそ、誠意を伝えるべきでは…」(球界関係者)

 今のマーリンズの外野布陣なら、レギュラー確保も可能だ。オリックスはイチロー奪回の「最大の好機」を逃したことになる。

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