search
とじる
トップ > スポーツ > 阪神・大山、最悪“4番剥奪”もある? OBも苦言の弱点、このままなら助っ人補強も“不発”か

阪神・大山、最悪“4番剥奪”もある? OBも苦言の弱点、このままなら助っ人補強も“不発”か

pic pic

画像はイメージです

 阪神は日本人の4番バッターを育てるのか、それとも、現役メジャーリーガーのジャスティン・ボーアを中核にした打線で、優勝を狙うのか…。2020年は大山悠輔にとって、まさに勝負の年となりそうだ。

 「ボーアを獲得し、お膝元である関西のメディアは『バースの再来』とも報じました。左打ちの大砲、ドッシリとした体付き。まあ、近年、獲得した外国人スラッガーが不甲斐なかっただけに、ファンだけではなく、矢野燿大監督も期待しています」(ベテラン記者)

 守備位置の問題もあるが、矢野監督の理想は大山、マルテ、そして、ボーアの3人を同時にスタメン起用し、さらに糸井、福留の両ベテランがその脇を固める打線を理想としているそうだ。そのボーアの打順だが、4番と5番の両論があり、矢野監督もまだ決めていない。

 「大山を4番で使い続けるか、それとも、いったん打順を下げて勉強させるか。ただ、大山のモチベーションが下がるようなことがあったら、ヤバイですね。大山はマルテ、ボーアの両外国選手とポジションがかぶりますから」(球界関係者)

 そもそも、大山が酷評される理由は4番バッターとしての成績が宜しくないことに尽きる。他球団の日本人4番バッターと比較すると、その差は一目瞭然だ。

 ※ ※
 4番出場 本塁打 打点 打率
巨人・岡本 134試合 31 94 2割6分5厘
DeNA・筒香 131試合 29 79 2割7分2厘
広島・鈴木 140試合 28 87 3割3分5厘
阪神・大山 139試合 14 76 2割5分8厘
 ※ ※

 本塁打の数を見れば分かる通り、確かに大山の成績は物足りない。しかし、こんなデータも見つけた。「得点圏打率」だ。

 大山が3割1分8厘の好成績を残しているのに対し、岡本・2割5分7厘、筒香・2割7分2厘、鈴木・2割8分5厘と平凡な数字に終わっている。「チャンスに強い4番」なのだが、セ・リーグで一番頼りないように扱われているのは、なぜか? ベテラン・福留孝介が契約更改でこぼしたセリフにヒントがあった。

 「大山に申し訳なかった。自分がしっかりしていれば…」

 2019年の福留は5番に入ることが多かった。つまり、大山のすぐ後の打順だ。19年シーズンは福留も打撃成績を落としている。福留は自分が好成績を残していれば、4番の大山を生かすことができたと言いたかったのだろう。確かに、「コワイ5番バッター」がいれば、対戦投手は4番バッターに脅威を感じるものだ。この大山の後ろにボーアが入って、好成績を残せば、阪神打線の破壊力は一気に増すはずだ。

 投手出身のプロ野球解説者がこう言う。

 「大山は苦手コースがいくつかあって、そこに放ると、ファールにしかならないんです。だから、2ストライクまではすぐに追い込めるし、このレベルにいるうちは、大山の後ろにボーアがいて活躍しても怖くありません。全ては、大山がレベルアップできるかどうかです」

 矢野監督が「4番大山」を決断できない理由も、このへんにありそうだ。ボーアを4番にして、大山の打順を下げるのも一つの案だろう。伝統球団でもあるだけに、4番の重責は大きい。いずれにせよ、阪神は、2020年も「外国人スラッガー次第」というアブナイ図式になりそうだ。投打を含め、外国人選手は8人態勢で臨むそうだが、8人分の年俸を合わせて1人の超大物を獲得したほうが、矢野監督は安心できるのでは? (スポーツライター・飯山満)

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ