博多華丸大吉という安全地域

お笑い 2015年08月26日 15時30分

博多華丸大吉という安全地域

 出しゃばることが大嫌いな博多華丸・大吉の安定感が、今なおテレビ番組で重宝されている。全国的に知名度を広めたのは、華丸の『R-1ぐらんぷり2006』の優勝。この大舞台で、児玉清(故人)のものまでで見せる“あいうえお作文”を披露すると、ネタのおもしろさだけで堂々優勝。その後に、漫才コンビであることが広まったほどだ。

 吉本興業が九州地方に初めて設立した吉本興業福岡事務所の1期生。90年にデビューした九州芸人のなかでは、群を抜いたおもしろさとマスクで、あっというまにレギュラー番組を抱えた。同期は、ナインティナイン。しかし、笑いの本拠地・大阪で、アイドルのような派手な活躍をするナイナイには、著しい温度差を感じており、若いころは別世界の偉人だと感じていた。

 しかし今では、大吉と同学年であるナイナイ・岡村隆史は大の親友。真剣に交際相手を探している岡村に、何度も女性を紹介しては、その行く末を見守っている。

 「社長との癒着」をはばかることなく自慢するのも、彼らの持ち味。企業の社長、強力なスポンサーを見定める審美眼が長けているため、地方や地元の営業に呼ばれることが多かった。グルメであり、接待上手なのも、九州時代に培ったノウハウ。それをネタに昇華させると、『THE MANZAI 2014』でまさかの優勝。原点である漫才の腕を落とすまいと、テレビの仕事がスケジュールの大半を占めるようになった今でも絶対に、舞台に立つ。その真摯な姿勢が、長年にわたって芸人から愛されている大きな理由だ。

 華丸は13年に、辛子明太子を日本で初めて製造・販売した「ふくや」の創業者・川原俊夫さんの半生を描いたドラマ『めんたいぴりり』(テレビ西日本制作)で、初の連ドラ主演。大好評につき続編も放映され、第30回ATP賞・奨励賞や、第51回ギャラクシー賞・奨励賞を受賞した。今年は舞台化までされた。丸坊主になって挑んだ力作を、SMAP・中居正広やダウンタウン・松本人志も鑑賞して、絶賛している。

 どんな偉業をなしとげても、つねに低姿勢。番組では、与えられたポジションを遂行する。そんな華丸大吉は、テレビ業界が絶大な信頼を寄せるセーフティネットなのだ。(伊藤由華)

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